PwC Strategy&のビジネスモデル・クリエイション

設立直後のアップル社では、キーボード、ソフトウェアからモニターまで、すべてをひとつのパッケージとしてまとめたアップルIIの製品化を計画していました。 「製品の製造を始めるだけで20万ドルくらい、すぐにかかる」ために資金集めを行い、その中で、投資家から 「投資してほしいなら、まず、マーケティングと物流がわかり、 事業計画
が策定できる人をパートナーに迎えなさい」 と、 マイク・マークラという人物を紹介されます。マークラは事業計画ができたら自身も投資することを提案し、 ジョブズと2人でいろいろな予測の数字をチェックし、事業計画を策定し始めました。 毎晩のように夜を徹して語り合う日々でした。

「『パーソナルコンピュータを購入する家庭はどのくらいあるかなど、さまざまな仮定を置いて検討』 しました。マークラは、マニア以外にまで市場を広げることを大事だと考えていました。 『ふつうの家のふつうの人にコンピュータを使ってもらうというんだ。 レシピを記録したり、家計簿をつけたり、そういうことに使ってもらうって』」と
ウォズニアックは語っています。

アップルはウォズニアックの技術と、ジョブズのひらめきのみで成長したと思われがちですが、 数字を詰める日々があり、その過程でチームの目標が明確になったのです。