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セックスと恋愛の経済学: 超名門ブリティッシュ・コロンビア大学講師の人気授業【後編】

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 中国では女性より男性の方が大幅に多いのですが、多くの女性が結婚せずに売春婦になっています。男余りのため風俗産業が儲かり、女性が結婚のメリットをいそいそと放棄しているのです。

最近結婚した米国人カップルの3分の2は婚前に同棲をしています。経験的に言えば、これはいいアイデアではなさそうです。婚前同棲したカップルは、平均して結婚生活の質が低く、離婚に至りやすいのです。・・・ジョナサン・ベスパとマシュー・ペインター・・・後に結婚する相手とだけ婚前同棲したカップルの場合は、同棲経験のないまま結婚したカップルに比べて結婚当初の資産は少ない(約5%)のですが、結婚後は2倍の速度(年率約2%)で資産が増えていくのです。

ロバート・フランクは共同研究で、格差が大きい国では離婚率も高いことを明らかにしています。国内の経済格差が1%高くなると、離婚率も1.2%高くなるのです。1990年から2000年までのわずか10年で、所得格差の広がりが離婚数を5%増やしたのです。

2009年に発表された調査結果では、潤滑剤や性玩具の売上は景気後退の最中に爆発的に伸びていることが報告されています。その講釈も口紅の場合と大同小異です。つらい時期には、手軽に気晴らしできるものを求めるからというのです。

ローズ・クレイダーの報告によると、同棲している異性愛者カップルの数は2009年から2010年にかけては13%増えています。中でも最も増えたのは、少なくともどちらか一方が失業しているカップルでした。2009年に既に同棲していたカップルの内50%は2人共職を持っている世帯でしたが、2010年にはわずか39%でした。・・・どうやら同棲は一種の保険として機能しているようです。段落とともに、恋人に対して一時的な保険なら提供してやれるが、正式な結婚という保険を提供する覚悟はなさそうです。

 米国の興味深い特徴は、10代の妊娠率が州によって大きく違うことです。彼らはこうした特徴を利用して、所得格差が10代の妊娠率にどんな影響を与えているのかを調べました。その結果、所得格差が非常に大きい州の恵まれない住民の間には絶望が広がっており、それが高校時代に妊娠することのコスト意識を下げると論じています。彼女たちは、10代で母親になろうがなるまいがどうせ自分はいま以上の経済状態には這い上がれないと考え、それはおそらく正しいのです。

ベイカーは全男性を平均して10%は他人の血を引く子供を自分の子供と誤解しているが、最底辺所得層の男性に限ればその比率は30%に跳ね上がる、しかし最高所得層の男性に限ればその比率は2%に激減するとしています。

独身のまま30歳を迎えた大卒女性が生涯を通じて結婚できる率はわずか20%だというのです。そして35歳までに相手を捕まえられなかったら、その可能性は5%にまで減ってしまいます。さらに40歳まで独身だった場合だと、花束を持って通路をしずしずと歩める確率よりもテロリストに殺される確率のほうが高いというのです。

セックスと恋愛の経済学: 超名門ブリティッシュ・コロンビア大学講師の人気授業

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