評伝小室直樹

評伝 小室直樹(上):学問と酒と猫を愛した過激な天才

評伝 小室直樹(上):学問と酒と猫を愛した過激な天才

 
  •  理科の基礎教養があった上で、芸術家になり、政治家になり、官吏にならなければ日本はダメです。政治家志望の者がまっすぐに政治学科へ入るようでは、真の政治家にはなれません。科学的・理科的・数学的学習はすべてのものが共通に通過すべき基礎学習です。それを学んだ上で立法・司法・行政・教育・芸術など各々の方面に進むべきで、そうでないと何をやっても幅の狭い、底の浅い考え方しかできません。だから私は政治家になるための入門段階として理学部を選んだんです。
  • 「京都から奈良までは歩いてもしれたものだし、奈良には数え切れないくらい鹿がいるし。一頭捕まえてくれば、しばらくは食べ物に困らねいと思いやす」呆れた。ザ・不器用の小室が、生きた鹿をどうやって捕まえるというのか。
  • うすうす自覚していたことであるが、小室の数学の力は、数学的なセンス、あるいは天才的なひらめきに基づくものではなかった。非凡な記憶力に頼る、記憶による数学なのだ。
  • 小室は、このジェネラル・イグザミネーションの筆記試験で失敗をする。いや、失敗させられたのである。・・・小室を嫌う、その教授の試験問題は、英文で長文の解答を書かないといけない問題ばかりであった。
  • 法社会学は、法解釈学ではなく、社会科学だ。ものすごく面白いんだ。
  • 黒猫は、化け猫の血を引き継ぐといわれる。小室は、クロをなんとか化け猫にしようと数々の実験を行った。
  • ところで、一万円というと世間では何が買えるの?
  • なんと床の間には最新のカラーテレビがどんと鎮座していたのだ。生活保護家庭の生活水準のほうが、東京都を指導する小室のそれよりもずっと高かった。小室は一年間100万円で生活していたのだから、当然といえば当然。
  • 科学であるかないかの規準は、研究対象ではなく研究方法にある。科学であることの必要十分条件は、
  1. 理論と実証が分化され、統合がされていること。
  2. 理論とは完全理論であること(公理論的理論である)
  3. 実証とは完全な実証計画法を伴った実証であること。(検証法が計画化され、特定の理論の検証を目指すものでなければならない)
  • 小室は「世界はできる限りシンプルに、理論的に集約できればできるほどいい」という物理学的な考え方である。
  • 小室先生の部屋の掃除の場合、第一種過誤は、捨てるべきでないものを捨ててしまう失敗。第二種過誤は、捨てていいものを捨てなかった失敗。「第一種と第二種、どちらを最小化しましょう?」「第二種過誤を最小にしましょう」簡単にいうと、「基本、全部捨ててしまいましょう」ということになったのだ。
  • 二人の手元を見ると、部屋に産卵していたポルノ雑誌を集めて、ヒモで縛ってまとめ上げているようだった。さすがの小室も、これらをゼミ生らに見られるのは恥ずかしかった。知人の協力を仰いで、掃除が開始される前にポルノ雑誌を自分で処分しようと抜け出してきたのだった。
  • 小西克哉は、机が3つあるのに気がついた。そういえば、小室先生が以前「気分を変えるため机を変えて書くんだ」というのを聞いたことがあった。・・・机の引き出しを開けると、黒いホッチキスのたまのようなものがたくさん転がっている。なんだろうと思ってよく見ると、ゴキブリの卵だった。
評伝 小室直樹(下):現実はやがて私に追いつくであろう

評伝 小室直樹(下):現実はやがて私に追いつくであろう

 
  • 和田が感じたのは、小室が単なる「物知り」、知識秀才ではないこと。「この人は、知っていることを使って考えられる人だ」とわかった。・・・肩書を目指すのではなく、自分の言論や思考で勝負できるような人間になりたい。それで人に影響力を与えられるのが理想だ。そう考えるきっかけになったのであった。
  • 本ゼミは、小室直樹の主催による研究者集団であり、社会科学の再建を目的とする。
  • 自動制御の哲学・・・予定調和説・・・予定調和説の反対はなにか。それは、単純因果律
  • ローマンカトリック教会は、救済財を持っている。そして、パウロ始め、多くの成人は、救済剤をカトリック教会に遺産として残した。この遺産を、「サクラメント」(救済儀礼)を通じてカトリックの信徒に分配してやる。だから、十分な言行を行わなくても神が救済してくれる。・・・・これは論理から言えば、因果律でしょう。
  • 免罪符・・・ルターやカルヴァンが怒ったのは、そんな単純なことではない。「ローマ法王庁に救済財がある」、この考え方に反対した。救済するかどうかは神が一方的に決める。人間の行為によって決められるものではない。・・・人間がなにをしようと、なにをしなくても、滅びるやつは滅びる。救済されるやつは救済される。まことに自動制御の考え方とピタリと一致。だから、ここには因果律が働く余地がない。マックス・ヴェーバーがいうとおり、カルヴァニズムこそが終始一貫して論理的な神義論(神の義(正義)を論じる議論)である。
  • ヘーゲル・・・世界史とは神の計画の実現過程だ・・・まったく制御理論、機能主義的考え方。
  • 神が初めに「オイディプスは、父を殺し、母を娶る」と伝えた。これ、制御目標。本人がどんなにあがいても、制御目標に収束する。・・・だから、悲劇になる。
  • 純粋理論的にいえば、仮設構成体は勝手に作っていい。ところが、科学者の立場からスルと、仮設構成体はなるべく測定可能、実際に測定できて外部的(overt)、外側にあって、誰でも見られるのがよい。
  • 効用関数なんて測定可能でもないし、人間の外にもないでしょう。だから非常に嫌われて、顕示選好の理論が作られた。そこへの中間段階として、無差別曲線の理論が出てきたわけですな。無差別曲線だったらちゃんと見られるでしょう。測定もできるでしょう。だから、経済学は方法論的に非常に強くなった。
  • 学問のアイデンティティーは『対象』によって決まるのではなく『方法』によって決まるのである。
  • いい本は、最低限10回は読みなさい。君らがいつまでたっても頭がよくならないのは、だからだ

知られざる天才 ニコラ・テスラ

 帰郷したテスラが電気の研究に進みたいと伝えると、息子に聖職を継がせたいと考えていた両親の猛反対に遭った。テスラをさらに困らせたのが三年間の兵役義務だった。拒否すれば、待っているのは逮捕・投獄。・・・彼は帰郷と同時に当地で流行中のコレラに感染してしまった。

 

エジソンが干し草の山から針を見つけようとしたら、ただちに蜂の勤勉さをもって藁を一本一本調べ始め、針を見つけるまでやめないだろう。私は理論と計算でその労力を90%節約できるはずだとわかっている悲しい目撃者だった

 

直流で電気を送る場合、供給される電力の一部は電線の抵抗によって熱に転換されて失われてしまう。この損失の大きさは、電流の二条と抵抗の積によってあらわされる(電力損失P=電流I^2✕抵抗R)。つまり電圧が一定の場合、電流を百倍にすると、損失は一万倍に増えることになる。

電力は電圧と電流の積であらわされる(電力P=電圧V✕電流I)から、損失を減らすには、できるだけ電圧を高くして総体的に電流を小さくすればよいことがわかる。しかし、直流システムには適当な変圧方法がなかったため大電力を送るには電流を大きくするしかなく、その結果、損失も幾何級数的に大きくなってしまった。これが直流システムの抱える本質的な弱点だった。

電力損失による末端の急激な電圧降下を補うため、エジソンの発電機は最適電圧より少し高めに設定されていた。それでも送電距離はせいぜい2,3キロどまり。それ以上になると新たな発電所が必要で、これでは都市間や、山奥の発電所から都市への遠距離送電など不可能だった。

エジソンもハンデに気づかなかったわけではない。それでも直流を選択したのは、前出のように電球販売という至上命題があったからである。彼の非は交流優位が確定してからも直流に固執した点にあると言われるが、大量の資本を投下した経営者としては、いまさら方向転換もできなかったのだろう。

このハンデを押して、彼は何十ヶ所もの発電所を建設し、数十ん万個の電球を販売した。発明王の執念だったというべきだろう。

 

 この頃ニューヨーク州では、新しい死刑手段として「電気椅子」が採用されようとしていた。エジソンはこの電源に交流を用いるよう、政治家を通じて週当局に働きかけたのである。

エジソン側の狙いは、交流は死刑に使われるほど危険な電流だと宣伝し、法規制をかけさせることにあった。これこそ、まさにいいがかりというものだろう。交流が殺人的なら、直流だって十分に殺人的なのだから。しかしエジソンのごり押しに屈した週当局は、ウェスティングハウスの交流機の購入を決定。1890年、世界最初の電気椅子処刑が交流電気で執行された。

一方、テスラも彼らしい過激なデモンストレーションで対抗した。100万ボルトの交流を体内に通して証明を灯す実験を科学者の前で演じたのである。無線研究の成果を示すのが主目的だったが、高圧交流電気の安全性のアピールもかねていた。

直流陣営の激しい抵抗にもかかわらず、交流の優位性は投資家にも浸透していった。ことここに至っては、交直双方に投資していたJPモルガンも流石に腹を決めた。電力事業発展のためにも不毛な対立を解消すべきと考えた金融王は、協力者のエドワード・ディーン・アダムスをエジソンのもとに派遣して交渉にあたらせた。だが、長年の抗争で意固地になっていた発明王聞く耳を持たなかったという。

 

 結婚した人間によってなされた偉大な発明をあげることはできないだろう

「脳の創造性が成功に向かって開かれていくときの感動は、発明家にとって何者にも代えがたいもので、・・・・そうした感動は、食事も、睡眠も、友達も、愛も、何もかも忘れさせてくれる」

 

三極管によってラジオの時代をリードしたド・フォレストは、若い頃からテスラの熱烈な信奉者でもあった。・・・イエール大学在学中にテスラの著作に衝撃を受けた若い工学徒は、1896年5月、研究所を訪問して、就職の希望を伝えた。

「彼のニューヨークの研究所は、電気を学ぶすべての意欲的な学生がそこに入所し、とどまりたいと望むすばらしい領土だった」

しかし火災で消失した研究所の再建に追われていた当時のテスラは、若者の願いを聞く余裕はなかった。その後の何度か就職希望を伝えたが、諸般の事情から願いは叶わなかった。もし、才能豊かな彼の協力がえられていれば、世界システムやラジオを巡る展開も違ってきていたかもしれない。

ja.wikipedia.org

 

テスラは、発明家を、発明家に原理を提供する「発見者」と、単なる発明家とに二分していた。テスラによれば自分は前者であり、エジソンは後者だった。この厳密な区分に経てば、発明家に過ぎないエジソンとの同時(ノーベル賞)受賞などあり得なかったというのだ。

 

回転磁界の発見と、それに基づく交流電力システムの完成、無線の基盤技術の確立、このどちらも、独創性と影響の広がりからいって充分受賞に値するというのが現代の評価であるのに。稀代の発明家が候補にものぼらなかった理由の1つは賞の性格にあるだろう。

交流の業績がドブロヴォロスキーを始め、多くの競争者に振り分けられてしまったこと。無線の業績では、マルコーニが代表して受賞してしまったことなどだが、当時の科学会はイギリスを盟主とするヨーロッパが中心で、新興アメリカ科学会の力がまだ弱かったことも関係しているかもしれない。ノーベル賞も科学政治の力関係と無縁ではないのである。

CREA 201812

CREA 2018年12月号[雑誌]

CREA 2018年12月号[雑誌]

 

 「猫好きがすすめる猫の缶」が特によかったです。その他の特集も満足度高かった。

ラ・サブレジエンヌの丸缶 シャ・ブラン

丸缶 シャ・ブラン ┃ CHARMANT GOURMAND

アディクト オ シュクルの猫缶クッキー

manimanimag.jp

ガーディナーのバニラファッジキャット

カファレルのチョコラティーノ缶ネコ

シャトロワのOtete

omiyadata.com

 テオブロマのキャラメルアソート

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www.mdc-theobroma.jp

 

漫画201812

 あえて主人公を地味にして群像劇チックにしたのは本当に正解だったな、と巻を重ねるごとに実感。ちはやふるもこの路線なら、今ほどグダグダではなかったろうに・・・。本巻の個人的な見どころは薙ちゃんの成長。

ワールドトリガー 19 (ジャンプコミックス)

ワールドトリガー 19 (ジャンプコミックス)

 

 読めるだけで感動、構成も相変わらずしっかりしていてボーダーの過去という大きなプロットを見せつつ、遠征を絡めた会話で色んなキャラを出して、人間関係を整理(これだけでも面白い)。そしてランク戦、もう永遠にランク戦描いてるだけでも十分に楽しめるんじゃないかと思うくらい内容が詰まっており、ワクワクがたまらない。傑作です。次巻も気長に待ちます。

転生したらスライムだった件(10) (シリウスKC)

転生したらスライムだった件(10) (シリウスKC)

 

 12月の新刊は当たりが多いですね。こちらも一本調子で飽きないような展開力が見事で、あるあるな異世界転生ものと一線を画しています。読者が忘れていた、シズさんの忘れ形見シリーズスタートで、今後も楽しめそうです。ようやくスライムネタを教えた人ネタ回収。

 暗黒竜のイリスちゃんが可愛すぎるw

 面白くなりそうでなかなかエンジンがかかりませんが、もう少し我慢します(笑

 クオリティ安定してるけど、これと言って特筆すべきところもない感じ。

パラレルパラダイス(5) (ヤンマガKCスペシャル)

パラレルパラダイス(5) (ヤンマガKCスペシャル)

 

 同じ展開で飽きました。メインプロットも面白くない。

 久しぶりすぎて訳わからないです。完結したら、読み返そうかな・・・。

創世のタイガ(4) (イブニングKC)

創世のタイガ(4) (イブニングKC)

 

 ハマる人にはハマりそうだけど、個人的にはもういいです。

鬼灯の冷徹(27) (モーニング KC)

鬼灯の冷徹(27) (モーニング KC)

 

 そろそろ読み返さないと、わからないキャラが増えてきた笑

ウィッチクラフトワークス(13) (アフタヌーンKC)

ウィッチクラフトワークス(13) (アフタヌーンKC)

 

 いまいち何がしたいかわからないんだけど、可愛い絵柄と独特の世界観が楽しいので読み続けてしまう不思議な漫画。一度読み返してストーリー確認しないと笑

 いよいよ最終決戦・・・なんだけど、どうも盛り上がりに欠けるなぁ。何が足りないんだろ。プロット自体がやたらと単純だから、ストーリー自体の面白さが足りないのかなぁ・・・。

 奇をてらわない王道のプロット、本編のファンなので楽しめましたが、単独でそこまで面白いかと言われると・・・。

 本編がごちゃついてきたので、外伝のほうが個人的には好きです。やっぱりソロ狩りのほうが緊迫感あっていいですよね。

ゴブリンスレイヤー 6巻 (デジタル版ビッグガンガンコミックス)
 

 アニメ、いつの間にかコミックス追い抜いてたんですね。恋愛とかどうでもいいのでゴブリン狩ろうぜw

安定して面白い。庵野さんの作品に対するこだわりが知れて嬉しい。

異世界で『黒の癒し手』って呼ばれています 5 (Regina COMICS)

異世界で『黒の癒し手』って呼ばれています 5 (Regina COMICS)

 

 なぜこの展開で終わらないんだ!

物語的に、どうしてもややだれてしまうところなのだが、フラグをしっかりと立ててきた衝撃(?)の展開への下準備と思えば。しかし、表紙を見ただけで泣けてくる。

3月のライオン 14 (ヤングアニマルコミックス)
 

悩んだけど、黒いエコバッグにしました。白いのは汚れ目立っちゃうしなぁ。

前半はまったく将棋が出てこず不安になるが、後半はガッツリ将棋、羽海野ファンには嬉しすぎるサプライズもあり大満足。

まさかのドラマ化も果たした最強(恐)少女漫画。回を追うごとに独身女子あるあるから女子回のぶっちゃけトーク感が増していき、最高に面白い。ただ世の男子がこれを読んで面白がるかは謎。

 友達から紹介された新規開拓

オリエント(1) (講談社コミックス)

オリエント(1) (講談社コミックス)

 

  マギの作者の最新作、絵もきれいだし、話も普通におもしろいけどはまらなかった。

鬼の又鬼のアモ(1) (ヤンマガKCスペシャル)

鬼の又鬼のアモ(1) (ヤンマガKCスペシャル)

 

 絵はしっかりしているし、オリジナリティもある。だけどもう1巻だけでお腹いっぱいという感じ。メインの目的がしょぼすぎる。

誰かと思ったら岡本健太郎山賊ダイアリー)。やってることは山賊~と変わらないのに、萌キャラがやる&作画力があるだけで、ここまで違うか。山賊ダイアリーも味のある絵が、淡々としたストーリーにマッチしていてよかったですけど、完成度という意味では本作のほうが格段に上です。もちろん継続。

 めちゃくちゃ面白いですね。テンポさくさくで、たまにさくさく進みすぎるので、もう少し掘り下げてもいいのでは?と思わなくもないですが、やることが多すぎるので、このくらいでいいかもしれません。継続

 無印「終わりのセラフ」は途中で断念していたので、一瀬グレンで再度挑戦。絵もきれいだし、プロットもダークファンタジーしてて面白いです。CLAMPで育ってきたので、もっとエグくてもいいです笑。継続

望まぬ不死の冒険者 2 (ガルドコミックス)

望まぬ不死の冒険者 2 (ガルドコミックス)

 
望まぬ不死の冒険者 1 (ガルドコミックス)

望まぬ不死の冒険者 1 (ガルドコミックス)

 

 変形モンスター転生もの、という感じで、転スラとかリモンスター、蜘蛛ですが~が好きな人なら楽しめるはず。転生ではないので、人間時代の頃の知人とのやりとりが新要素。継続

魔王様の街づくり! ?最強のダンジョンは近代都市? 1 (ガルドコミックス)

魔王様の街づくり! ?最強のダンジョンは近代都市? 1 (ガルドコミックス)

 

 コインの掛け合わせなど面白くなる要素はあるのだけど、1巻を見た限りでは、タイトルの都市づくり要素が皆無なので、様子見。

魔物たちは片付けられない(1) (ガンガンコミックスONLINE)

魔物たちは片付けられない(1) (ガンガンコミックスONLINE)

 

 こちらのドラゴンのお名前はイドルちゃん。お掃除系ファンタジー?とかいう異色のジャンルで面白いけど、メインプロットを作らないと3~5巻くらいで飽きそう。様子見

魔法使いの印刷所(2) (電撃コミックスNEXT)

魔法使いの印刷所(2) (電撃コミックスNEXT)

 

 こちらはコミケ系ファンタジー!?、またもや異色のジャンルで、困惑させられるが、コミケあるあるをファンタジーでうまくまとめており、面白いです。伝説の剣の使い方には抱腹絶倒。ネタ出しにも当分困らなそうだし、メインプロットもやってることと整合的で、完成度が高く長く続きそう。継続

 お笑いでいうところの「スカシ」をメインに据えたファンタジー。面白いんだけど、一本調子になりがちなので、プロット作り込まないとすぐに飽きそうかなという印象。メインプロットは魔王打倒でいいのかな!?こちらのドラゴンのお名前はレーヴェンディアちゃん。

 エロ要素ないほうが面白い気がする。絵はきれいなので残念。

  

 

 

スーツケース比較

はじめに

5年くらいメインで使っていたサムソナイトのスーツケース(70リットルくらい)のキャスター部分がとうとう潰れたので、久しぶりに新しいスーツケースを検討中でいろいろと比較してみた。海外旅行を検討している人向けに備忘録として。

  • 「海外滞在平均5日程度、毎回お土産は可能な限り買う」というスタイルなので、容量は70リットル~100リットル程度
  • 素材は重量重視でポリカーボネイト(PC)が最有力。アルミ合金は重さ、ABS樹脂は耐熱性、耐燃性と耐衝撃性が懸念材料。もっとも、素材は進化しているので、ABSだからだめということはない。カーボン素材は安ければ使ってみたい。
  • といいつつ、アルミ合金はやはり格好いいので、RIMOWAのトパーズ、TUMIの19 DEGREE、ゼロハリのGeoあたりは検討した。
  • キャスターは4輪一択、ストッパーはあれば嬉しい程度でそこまでこだわりはない。静音性はあまり重視しないが、ダブルキャスターは必須。耐久性もあるに越したことはない。口径も大きいほうが楽(エース・プロテカはダブルキャスターが少なかったので候補から外れた)。
  • 開閉部はフレームタイプ一択。防犯性や強度でファスナータイプは劣る(サブや機内持ち込みサイズならありだけど)。
  • TSAロックは可能な限りダイヤル式が望ましい。
  • 値段的には3~5万円程度を想定。消耗品で見せびらかす気はないので、高すぎるものは嫌だが、安すぎるものは細かい点に配慮されていないことが多いのでこのくらいのレンジ。

比較

RIMOWAのLIMBO(75L/5.7kg)、ミュンヘンでトランジットしたとき、Hetzeneckerで後輩に買って帰ったモデル。RIMOWAは2018年にモデルを一新したので、現行のラインナップではハイブリッドのCheck-In L(84L/5.9kg/12万円くらい)とCheck-In M(62L/4.9kg)の中間くらいに対応します。性能は申し分ないが、コスパがちょっと・・・。

サムソナイトのTru-Frame、スピナー76(85L/5.0kg)。こちらも性能は申し分ないが、コスパに劣る。

ゼロハリバートンのClassic Poly(80L/6.0kg)、がっしりしているのでサイズ重量比がやや悪いものの、無骨なデザインが好きな人にはオンリーワンの存在に。

おしゃれなスーツケースがほしいけど、リモワ価格が嫌ならアジア・ラゲージ(日本の下町メーカー)。やや割高なので今回は敬遠しましたが、作りがしっかりしていて好印象です。

BERMASのPRESTIGE2、68c(83L/4.8kg)か73c(97L/5.4kg)、もしくはPRESTIGE3の67c(87L/5.4kg)。97Lは大きすぎてあまり売れなかったんでしょうか。素材はポリカーボネートプラスでキャスターは50mm(前)+60mm(後)(HINOMOTO)。

BERMASはRIMOWAほどの知名度が無いものの、1919年創業で歴史のあるドイツの名門ブランド。僕自身、キャビンサイズのBERMASを愛用しており、その耐久性は高く評価している。コスパも優秀だが、TASロックがキー式なのが残念ポイント。プレステージ4では、ぜひともダイヤル式TASロックにしてほしい。

触ってみるととにかくしっかりと作り込まれていて、コスパ最高。

 アメリカンツーリスターのRollz II スピナー75(92L/5.5kg)。写真は目が痛くなるようなパープルカラーだが、ネイビーやブラックもある。かなり人気なのかブラックとネイビーはほとんどのお店で在庫なし。有力候補だが、早めに決断しないと買えなくなる可能性ががが(笑
 
 コスパに優れる国産メーカー、クギマチが運営するグリフィンランドのトランクケース(89L/5.5kg)。素材はABS+PC、やや可愛らしいデザイン。
 
余談だが、クギマチが運営するSotoicoにあるアルミスーツケース(71L/5.2kg)は数多あるRIMOWAクローンの中では、かなり安心感が高いように思うので、RIMOWAクローンを探している人は検討すべき?(全部売り切れてるので販売終了かもしれないが)

sotoico.com

 
 レジェンドウォーカーで気になったのは、アルミ合金のスーツケース(88L/6.8kg)。さすがに重すぎるが、楽天のアウトレットやスーパーセールを活用すると5万円以下で買えるので、ブランドにこだわりがなく・アルミケースが欲しい人にはよさそう。

さすがにお高いが、アルミ合金一体成型もすごい。(82L/6.5kg)

レジェンドウォーカーはカーボンやPCカーボンなど新素材も積極的に採用しており、非常に意欲的で面白い。PCファイバーは使ってみたいのだが、ファスナー・シングルキャスターなので、今回は見送り。
 
 余談だが、カーボン素材を使っているブランドといえば、ランボルギーニとコラボしているテクノモンスターなどが有名だが、そのお値段は驚きの100万超え!

hiko.japan-onlinestores.com

 
シフレのトライデントはABS+PC(92L/5.6kg)、内装もお洒落。ややRIMOWAライクなデザインが個人的には逆効果。縫製がやや雑でキャスターの耐久性が低いというレビューあり。この価格帯は対抗馬が多いので、厳しめのレビューは仕方ないかなぁとも。
触った感じでは、ちょっとハンドルなどが安っぽかったです。
 

個人的な結論 

 と言うことで、在庫があればアメリカンツーリスターのRollz II スピナー75(92L/5.5kg)のブラック・ネイビー、なければバーマスのプレステージ2にしようかなと思っています。
⇒たまたまビッグカメラにブラックの在庫があったので、迷わず購入。ハンガーがないのは誤算だけど、あんまり使わないからいいかなと。

漫画201811

ちはやふる(40) (BE・LOVEコミックス)
 

 おじいちゃんの若い頃がイケメンすぎる。

 高遠だから仕方ないが、ネタがメタすぎる。

 ストーリーはあまりにもよく知っているわけだが(笑)、相変わらず絵が綺麗なのでコレクション目的もあって購入。

 過去最大レベルの絶体絶命感、さすがにここまで追い詰めて生き残るのは非現実的では、と思うが、ピンチにならないと面白くならないジレンマ。

 同じような話の繰り返しで飽きてしまったので、そろそろ締めに入るか、新しいシリーズに突入してほしい。

 待ちに待ったレイリ最新刊、レイリの内面の成長が本巻のテーマ。ちょっと当初の勢いがなくなってきた。

最果てのパラディンII (ガルドコミックス)

最果てのパラディンII (ガルドコミックス)

 

 設定がとにかく作り込まれていて面白そうで、どんどん話を進めてほしいのに、まだスタート地点にも辿り着いていないようにも感じる漫画。なのに、いきなりこの展開は・・・。はじめての村から最初のダンジョンを目指すべき主人公が、なぜか脇道にそれてラスボスのダンジョンに迷い込んで、ラスボスといきなり戦い出すようなプロットです(意味不明)。

 

アルスラーン戦記(10) (講談社コミックス)

アルスラーン戦記(10) (講談社コミックス)

 

 お兄ちゃん初登場とクバード回。

 遅すぎたアニメ化、いやおめでとうございます。プロットも安定していて面白いですし、まだまだ懐深そうです。

虚構推理 限定版(9) (月刊少年マガジンコミックス)
 
虚構推理(9) (月刊少年マガジンコミックス)

虚構推理(9) (月刊少年マガジンコミックス)

 

 本巻は女子高生編とギロチンの二本立て、まとまっているもののやはり今ひとつ感がある。10巻はYES・NO枕付きとな笑。月刊マガジンでは推し作品なんだろうか。

虚構推理(10)限定版 (講談社キャラクターズA)

虚構推理(10)限定版 (講談社キャラクターズA)

 

 

 ようやくレウウィスと決着、ぶっちゃけバトルはあまり面白くなかったですが、次はいよいよ奪還編ですか。バトルで下がったテンションをまた上げていって欲しいところです。彼の動向も気にかかりますし。

鬼滅の刃 13 (ジャンプコミックス)

鬼滅の刃 13 (ジャンプコミックス)

 

 相変わらずIQ低いし画力も高いわけではないのに、ひたすら面白い。ちょっと鬼の性能(というか弱点)の多様性が乏しいような気がするので、そこだけはもう少し頑張ってほしいところ。

  

Publishing and promotion in economics: The tyranny of the Top Five

voxeu.org

  • It raises the entry costs for new ideas and persons outside the orbits of the journals and their editors. An over-emphasis on Top Five publications perversely incentivises scholars to pursue follow-up and replication work at the expense of creative pioneering research, since follow-up work is easier to judge, is more likely to result in clean publishable results, and is hence more likely to be published. This behaviour is consistent with basic common sense: you get what you incentivise.
  • As of the time of the writing of this column, 667 organisations and 13,019 individuals have signed the San Francisco Declaration of Research Assessment, a declaration denouncing the use of journal metrics in hiring, career advancement, and funding decisions within the sciences. Economists should take heed of these actions. We provide suggestions for change in the concluding portion of this column.
  • The current practice of relying on the Top Five has weak empirical support if judged by its ability to produce impactful papers as measured by citation counts.
  • We show that network effects are empirically important – editors are likely to select the papers of those they know.
  • Reliance on the Top Five as a screening device raises serious concerns. Our findings should spark a serious conversation in the economics profession about developing implementable alternatives for judging the quality of research. Such solutions necessarily de-emphasise the role of the Top Five in tenure and promotion decisions, and redistribute the signalling function more broadly across a range of high-quality journals.
  • A more radical proposal would be to shift publication away from the current journal system with its long delays in refereeing and publication and possibility for incest and favouritism, towards an open source arXiv or PLOS ONE format.