- 人間の目には3つしか錐体細胞が無いので、その3つがそれぞれ、どれくらい反応するかによって、色を推定するしかないんです。で、赤と緑の波長が目に入った時と、黄色の波長が目に入った時、人間は両方とも黄色だと感じてしまうんです。
- インターサブジェクティブは「主観と主観の間」ということです。つまり、客観的に上から見下ろす神の視点でもなく、個々の人間の主観的な視点でもなく、主観同士の間の関係性が本質だ、という考えです。・・物理の間主観性の例としては、相対性理論があリます。あのアインシュタインの理論です。相対性というのは、真実は絶対ではなく相対的なこともあるという意味なんです。・・普通の客観的な世界であれば、・・僕から見るとあなたの腕時計が遅れて見えるとき・・相対性理論によれば、あなたから見ても僕の時計が遅れて見えることがあるのです!
- 宇宙に唯一正しく時を刻む時計がある、というのはニュートンのような客観的な世界での話。アインシュタイン以降は、宇宙には相対的に時を刻む無数の時計がある、ということが実験的にも証明されているのです。・・お互いの遅れの主張をきちんと分析して翻訳できる数式・・「ローレンツ変換」
- 面積Aと面積Bのブラックホールが融合した時は、A+Bじゃないんです。総面積はもっと大きくなるんです。ホーキングはブラックホールの面積増大の法則と言うんです。 面積が増大するから、エントロピーも増大する。・・エントロピーというのは、普通、体積に比例するはずなんです。なのに、ブラックホールの場合は面積。ブラックホールと超ひもだけが面積に比例する。
もしもあなたが猫だったら?―「思考実験」が判断力をみがく (中公新書)
- 作者: 竹内薫
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