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評伝 アインシュタイン

社会的正義と社会的責任に対する私の情熱的な関心は、人々と直接接触したいという希望の欠如と、いつも奇妙な対照をなしていた。私は、独立した馬具をつけた馬であって、前後に並べるためや、チームワークをするために準備されていない。私はどんな地方や国にも友人の集まりにもまた私の家族にさえも心から帰属していたことはない。これらの関係には、いつも漠然たる無関心が伴っていた。そして自分自身へ戻りたいという希望が年とともに増していった。このような孤独は時には辛かった。しかしながら私は、他の人々の理解と同情とから切り離されることを悔やまない。私がそれによって何かを失ったことは確かである。しかしながら私は、他の人々の習慣、意見、僻見から超然としていられることで十分償われた。私は私の心の平和を、このように変わりやすい土台の上に置こうと思ったことはないのである。 (p76)

評伝 アインシュタイン (岩波現代文庫)

評伝 アインシュタイン (岩波現代文庫)

 

 

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