スノーボール

  • 指輪にキスをするみなさんがたに、 きょうは株式市場の話をしたいと思います。株価についてお話ししますが、来月や来年の値動きを予想するつもりはありません。価値評価と予想は別物なのです。
  • 市場は、短期的には投票計です。長期的には重量計です。最終的に重さが肝心なのですが、短期的には投票数が重視されます。しかも、まったく非民主的な投票のしかたです。みなさんが身をもって学んできたように、残念なことに投票の質については、読み書き能力テストがありません

 

  • 「顧客とテーブルを挟んで向き合うのが嫌だった。自分がいいと思っていないものや、所有していないものは、ぜったいに売らないようにしたかった。そのいっぽうで、明らかにしていない利幅があった。きかれれば説明しただろう。しかし、そんなやり方は好きじゃなかった。 パートナーである人々とテーブルのおなじ側にいて、みんなが事情を知っているようにしたかった。商売をする人間は、本来、そういうことはしないものだがね」
  • 株式プローカーとしての仕事にウォーレンがいくら悩もうが、利益相反の問題がつねに潜んでいるのはたしかだった。それに、顧客の金を失ったり、 事情を打ち明けて顧客を落胆させる可能性もある。それだったら、株を売りつけるのではなく、顧客と利益を共有して顧客の資産を運用したい。ただ、オマハにはそういうビジネスチャンスがなかった。

 

  • 「チャーリーは、いい人と出会えるかどうかという点で望みを失いはじめていた。出会えるわけがない。カリフォルニアの人口2000万のうち半数が女性だ。その1000万人のうち適齢であるのは200万人にすぎない。そのなかの150万人が既婚者として、残るは50万人。そのうち30万人は馬鹿で、5万人は賢すぎるから、残るは15万人。そのなかでぼくが結婚したいと思える女性は、バスケットボール場に収まるくらいの人数しかいないだろう。そこからひとりを見つけ出すのだ。しかも、相手の考えるバスケットボール場にぼくもはいってなきゃならないんだから。というぐあいだった」