ウォーレン・バフェット成功の名語録

秘訣は、次の二つにまとめられるだろう。

  1. 原則を立て、それを貫く
  2. 自分に投資し、自分を貫く

「本当の投資家であれば、自分が群衆とはまったく逆の売買をしていると考えることに充足感を覚えるものなのである」とは、ベン·グレアムの言葉だ。賢明なる投資家は、群衆とは反対の行動をとることで勝つ。これは、バフェットも同じ考え方である。
「他人が貪欲になっている時は恐る恐る、周りが怖がっている時は貪欲に」

胴元にとってよいことは、顧客にとってよいことではないことを投資家は理解すべきです。あなたの懐を満たすことのできない人間に限って、確信を持ってあなたに何かを吹き込もうとするのです」

株価が下がると、「今、株に手を出すのは危ない」などとリスクの大きさを警告する人
がいるが、バフェットはリスクをそんな一般論ではとらえない。最大のリスクは、やっていることを当人が理解していないことだと考える。

バフェットが「ノー」を相手が説明途中でも言い渡すのは、相手の時間を大切にするからでもある。さんざん話を引っ張って期待を持たせたあげくに「ノー」を告げるのは相手の時間を浪費することであり、バフェットの流儀ではなかった。

バフェットは、自信があるときにしか投資をしない。だから、自分のお金だけを動かすときは、こういう集中投資を何度かしている。「分散投資でリスクを減らす」は、グレアムに限らず、世間一般の常識だ。しかし、バフェットが「常識」で動くわけもなかった。「場合によっては、注ぎ込む金額が少ないことが、かえって失敗になることがあります。」

大事なのは、自分が好きなことをとびきり上手にやることです

これまでバフェットからゲイツが受けた最良のアドバイスの一つが次の言葉だという。「本当に重要な事だけを選んで、それ以外は上手に『ノー』と断ることも大切だよ

企業の成功には、情熱的で優れた経営者が欠かせないからだ。だが一方で、とびきり優秀な経営者でも、事業に優位性がなければ成功させることが出来ないことも、よく知っている。

ゼロからマイクロソフトを立ち上げたビル・ゲイツは、コカ・コーラが事業として優秀なことを皮肉って、「この会社は、経営者が人間ではなくハムサンドイッチだったとしてもオーケーだ」と言ったが、それはバフェットにとって最大の賛辞だった。

「株を買うなら、どんな愚か者にも経営を任せられる優れた会社の株を買いたいと思うでしょう。なぜならいつかは愚かな経営者が現れるからです」

「人は習慣で行動するので、正しい思考とふるまいを早いうちに習慣化させるべきだ」

自分にとっていちばん大事な顧客は自分自身だと考えて努力するマンガーを、バフェットは高く評価している。・・・マンガーは・・・毎日一時間、自分のために働くことにした。早朝にそのための時間を設け、建設や不動産開発の仕事をしたんだ。

読む人によっては、年次報告書が思うように理解できず、自分の理解能力の低さを嘆くこともある。だが、バフェットはちょっと違う見方をしている。もし理解できないとしたら書き方が悪いのかもしれないと言うのだ。そして、そんな年次報告書を出す会社には投資しないと言う。なぜなら、会社側の、できれば理解してほしくないという姿勢が、行間から透けて見えるからだ。

 私は、どこかの会社が経費削減に乗り出したというニュースを耳にするたびに、この会社はコストというものをちゃんと理解していないと思ってしまいます。経費の削減は、一気にやるものではないからです。

売上や利益を少し増やすために、気の置けない仲間や尊敬する人たち、面白いと思える人達とのつながりを次々に切り捨てていく人たちが行く人たちがいるようですが、そんな風にして金も後になる意味がどこにあるのでしょうか。私たちも業績はいいに越したことはないと考えていますが、決してそれを至上命題にするつもりはありません。

 「どういうところで働けばいいでしょうか」「一番尊敬している人のところで」

自分よりも勝れた人間とつき合ったほうがいいというのを学んだ。そうすれば、こっちもちょっぴり向上する。自分よりもひどい奴らと付き合えば、そのうちにポールを滑り落ちてゆく。しごく単純な仕組みだよ。

人物はしっかり選びたい。一緒に働く相棒から、会社を任せる人まで、すきになれない人や尊敬できない人は、できれば「ノー」を言うべきだ。人物を選ぶ時は、結婚相手を探すくらいの気持ちで臨む。なぜなら、自分より小さいものとつき合えば、自分も小さくなるし、自分より大きいものとつき合えば、自分も自然に大きくなるからだ。

知性、エネルギー、そして誠実さ。最後が欠けていると、前の二つはまったく意味のないものになる。

名声は繊細な磁器のようなものだ。買う時は高いが、簡単に壊れる。

私は学生に、人生で一番重要な仕事は、子供を育てることだと言っています。愛情や食べ物を与える仕事です。親のもとで、子どもたちは日々、世界について学んでいきます。

バフェットは熱心に勉強したが、株式ブローカーとしての仕事にはすぐに嫌気がさすようになった。・・・「薬を売った量に応じて報酬をもらう。薬によっては報酬の多いものもある。出す薬の量のみによって報酬が増減する医者のところに、誰が行きたがるだろうか

ベン・グレアムは『賢明なる投資家』の中で、株式ブローカーを「大部分は信用でき、かなりの知識を有し、厳しい規範のもとに業務を遂行している」・・・彼らの仕事は「手数料を得ることなので、投機的な傾向から逃れることは非常に難しい」と指摘している。