プテラノドン

 素晴らしきC級映画。C級映画といえば、お粗末なプロット、不必要なお色気シーン、粗悪なCGなどの要素からなる「むーびー」なわけだが、この「むーびー」はまさに上記要素をすべて満たした完璧なC級映画と言えるだろう。プテラノドンの恐怖感を視聴者に植えつけるために撮影された残虐シーンはまるで緊迫感がなく、ただ汚いだけ。色気シーンも女の子が可愛くなくて萎える。そもそも主役が科学者云々の前に人間として最低すぎて(最終的にヒロインと彼以外がみんな殺されるというバトル・ロワイアルな大量殺戮映画にもかかわらず、そんなことは意に介さずラブラブ状態で二人は去っていく)というか非現実過ぎてまるで感情移入できない。しかも無駄にテロリストと軍隊をプロットに入れたせいでプロットはわかりにくくなり、その一方で面白さはまるで増えないという悪循環(?)一体何がしたいんだ!
あまりにもCGがクソすぎて、プテラノドンに一種の癒しすら感じてしまう(女の子を水面で襲うシーンや主人公が顔にしがみつくシーンとかプテラちゃんかわいすぎてちょっと萌える・・・)など、少なくともホラー映画としては最悪。恐竜好きからすればさらに細かい点でツッコミどころ満載、C級コレクターは必見、それ以外の人は見るべきではないと断言×10。

プテラノドン [DVD]

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