エンダーのゲーム

 「我々のテストではとても良かったよ、エンダー。だが、それらは我々に、何もかも告げてくれるわけではない。それどころか、事の行き着くところ、ほとんど何も告げてはくれない。」

「お前たちの元の学校では、元の家庭では、お前たちは大将だったかもしれない、タフだったかもしれない、気が利いていたかもしれん。だが、我々は抜群中の抜群(best of best)を選ぶのだ。お前たちが今から会うことになるのはそういう手合いのガキだけなのだ。」

エンダーは、グループに対して話す口ぶりはこっぴどくなることもあるが、個々のものを相手に仕事するときには、いつも忍耐強く、必要なだけ何度でも説明し、こうしてみたらどうかと物静かに提案し、質問や悩みや説明に耳を傾けるのだ。だが、彼らが彼を相手に、罪のない冷やかしを言おうとしても、決して笑わないので、彼らはまもなく、そうしようとするのをやめてしまった。彼は、彼らが一緒にいつあらゆる瞬間に、指揮官なのだった。彼は、ついぞ彼らに、それを思い出させるには及ばなかった。彼は、ただもう指揮官なのだった。