「ロウソクの科学」が教えてくれること

「ロウソクの科学」が教えてくれること 炎の輝きから科学の真髄に迫る、名講演と実験を図説で (サイエンス・アイ新書)

「ロウソクの科学」が教えてくれること 炎の輝きから科学の真髄に迫る、名講演と実験を図説で (サイエンス・アイ新書)

 
  • しかし、『失敗』は大切です。失敗しなければわからなかったことを、私たちに気づかせてくれます。何らかの結果を得たときにはいつも、特にそれが新しい現象であったときには『こうなった原因は何だろう?どうしてこうなったのだろう?』と考えることを忘れないでください。疑問を持って、考え続け、その理由を見つけていくことで、私たちは自然哲学者(科学者)となるのです。

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  • 「科学者にとっては、科学ははかりしれない魅力があるものだが、残念ながら一般の人々は、その道に花が咲き乱れてくれない」。そのため聴衆の興味を引くために最大限の努力をしました。「落ち着いてゆっくりと話すこと。発生の技術を身に着け、思っていることや云いたいことをなめらかに調子よく、しかも単純で易しい言葉で表す力を持つように、あらゆる努力をしなければならない。伝えたいことが明瞭に伝わるような文と表現にすること。徴収が理解のために労力を使うことになると、倦怠、無関心、あるいはうんざりといった気持ちにさせてしまう」。
  • ファラデーは演示実験を非常に多く行いました。「どんなことであっても、当然知っているものだと決めつけてはいけない。耳に訴えると同時に、目にも訴えること」としていたためです。
  • ロウソクの燃焼で起こっていることと、私たちの呼吸によって起こっていることは同じでした。「一人の人間の中では、24時間で、約200グラムの炭素が炭酸ガスに変化しています。乳牛は2キログラム、馬は2.3キログラムの炭素を、呼吸によって炭酸ガスに変えています。つまり、馬は24時間につき2.3キログラムの炭を然やし、体温を保っているのです。すべての恒温動物は、このように炭素を変化させて、体温を保っているのです」
  • 「酸化剤を炭化した砂糖に混ぜます。ほら、燃焼すなわち、炭素の酸化が始まりました」。砂糖から得た炭素は燃え始めました。そして、炭素は炭酸ガスとなって空気の中に消えていきます。「私たちの肺の中では空気中の酸素を使って行われる酸化が、ここでは酸化剤によって、とても速く起こっているのです。燃焼や呼吸が行われているところで、必ず起こっている炭素の変化は、なんと素晴らしいことでしょう!」
  • 「砂糖は炭素が72、水素が11、酸素が88というふうにできています。非常に面白いことに、この水素と酸素の1:8という割合は水を作るときの割合とちょうど同じですね。ですから砂糖は、72の炭素と、99の水からできているとも言えるわけです。砂糖の中の炭素が呼吸によって運ばれた空気中の酸素と化合するのです。炭素と酸素が化合するという、美しく単純な作用により、ロウソクと同じように熱を生じるばかりでなく、私たちの命が保たれるという素晴らしい結果が生じているのです」