あなたは自分を利口だと思いますか?

高層ビルの高さを気圧計を使ってどのように測りますか?と質問された時に、偉大なる故クレメント・フロイド (シグムント・フロイトの孫で政治家・作家)は期待されている答えを知りながら、それとは違う馬鹿馬鹿しい答えーたとえばビルのてっぺんから気圧計を落としてその落下時間を測るとか、ビルの管理人に気圧計を賄賂として渡して高さを教えてもらうとかーをずらずら並べ立てた。もちろん、正しい、そして結局はより興味深い答えは、ビルのてっぺんと下とで気圧を測り、その差から高さを割り出すというものだ。

エドワード・デボノ・・・水平思考の効用・・・ある言述の信憑性を評価することだけを目的とした普通の批判的思考と違って、水平思考とは、その言述を利用して、斬新で、どうかするとそれとはまるで関係ないアイデアを創出する考え方である。デボノの主張したように、私達の思考はえてして決まりきった筋道をたどりがちだから、ときにはまったく違う方向に思考を向ける道具立てが必要なのだ。

水平思考の世界

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6つの帽子思考法 ――視点を変えると会議も変わる (フェニックスシリーズ)

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あなたは自分を利口だと思いますか? 

自分が利口であると確信しきっている人は普通賢明ではない。あるいは、学ぶ姿勢が欠如している傾向にある。・・・プラトン「あらゆるものの中で無知という悪徳は、怖くもなく並外れてもいないが、最大のものである。然し、大いに利口でものをよく知っているということは、それに善行が伴わない限り、無知よりはるかに大きな不幸である」

ラ・ロシュフコー「自分が利口であることを隠すべき時を心得ている者こそ利口である」

オスカー・ワイルド「私はあまりにも利口だから、時として自分が何を言っているのか一言も理解できなくなる」

質問が「あなたの知能は高いですか?」であったら、私の答えも違ってくると思う。・・・利口には競争意識が感じられる。知能には客観的なイメージがある。然し、知能にも同じくらい問題は山積している。というのは、その定義の仕方にも、測り方にも、万国共通の同意が取り付けられていないからだ。

 

 産業革命期の工場では、もちろん蒸気の力が機械を動かしていた。高い煙突によって上昇気流は勢いを増し、その上昇気流によって火は激しく燃え上がり、その日によって発生した蒸気が工場中の機械を動かした。煙突が高いと上昇気流の勢いが増すのは、煙突の内側と外側に気圧に差が生じるからである。 

地球の大気は約21%が酸素で約78%が窒素だが、このような高濃度窒素のままで気圧の低い宇宙に飛び出すと、宇宙飛行士たちはケーソン病になるおそれがある。ケーソン病、別名減圧病はふつうダイバーが襲われる病気である。血液中に溶け込んでいる窒素が気圧の低下によって気泡化し、全身に麻痺を引き起こして死に至ることもある。そこで 初期の宇宙船内の空気は酸素を100%似た持っていた。ところが不幸にもこれが仇となった。化合反応を遅らせる働きを持つ窒素がなかったために、酸素は非常に燃えやすくなっていた。だから、一瞬の火花で火炎が発生し、一分と立たないうちに艦内は火の玉に飲み込まれてしまったのである。

アポロ1号 - Wikipedia

そこでその後のアプロ宇宙計画では、安全を考えて離床時には艦内を酸素60%窒素40%の大気で満たし、宇宙飛行士たちに酸素の充満した宇宙服を着用させることにした。

現在の国際宇宙ステーションにはキャンドル型の緊急用酸素が蓄えられている。この酸素キャンドルはリチウム過塩素酸塩、またはナトリウム過塩素酸塩からできていて、ゆっくり燃えて塩化リチウム、または塩化ナトリウムと酸化鉄と酸素を作り出す。燃焼時間は約6時間で、国際宇宙ステーションにはコレが350本あり、人間三人が三ヶ月間呼吸するのに充分な酸素を作り出すことが出来る。

wired.jp

世界に砂粒はいくつありますか?

地質学者のホーンとアダムが地上にある砂粒の数を真剣に計算してみた。まずは世界中の堆積岩と世界中の砂漠と世界中の海岸にある砂の総量を概算した。その答えは一億四千七百万立方キロメートルとなり、砂粒の平均的な大きさと隙間分を推測してそこから割り出したところ、世界中にある砂粒の数は八百五十七丁の一兆倍だとわかった。さらに最近になってハワイ大学の数学者たちが世界中の海岸を全部合わせた長さと幅と深さの見積もりを出し、世界中の海岸にある砂粒の数は七千五億の十億倍であると発表した!

オックスフォード大学・ケンブリッジ大学の入試問題 あなたは自分を利口だと思いますか?

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