漫画201709

高台家の人々☆☆☆☆

 映画化もされた高台家の人々もついに完結、懐かしくなって一巻から読み返しました。6巻の前半はある種大団円を迎えた5巻の後日談的で楽しめたのだけど、後半はどちらかと言うとアナザーストーリーとして別巻でやって欲しかったかもしれない。こんな終わり方をされてしまうと、どうしても不完全燃焼感が笑。とにもかくにも、一風変わったシンデレラストーリーとして最高に面白かったです。

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 響~小説家になる方法~☆☆☆☆

 7巻来てました、本巻は小休止回で、響きちゃんの暴力性は影を潜め(ちょっと人蹴ってるけど)、響の周りの不穏な動きを小出しに紹介。おそらく、作品史上最大の響の爆発のために力を溜めてるんだろう(最終的には~)。花子回は要らなかったけど、相変わらず面白くて次巻が待ちきれない。それにしても津久井さん嫌なやつだけど一本筋が通っていて憎めないキャラだ。登場人物がみんな格好いい。

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深夜のダメ恋図鑑☆☆☆☆

もうドラマ化確定じゃね?

諒くんのゴミクズっぷりと佐和子・円の毒舌っぷりがとにかく心地良いが、本巻では諒くんの友達(ローカルヤンキー?)とかいう新たなクズが投入されて、ますます阿鼻叫喚な展開に。次巻で佐和子はどうなるのか(元サヤに戻るのか、はたまた新たなダメンズを連れてくるのか)が最大の関心事。

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ふらいんぐうぃっち☆☆☆☆

 貴重な日常系&魔女設定を小出しにして、徐々に読者を世界観に引き込む手腕が絶妙。本巻のピークはナルナルちゃんで決まり、可愛すぎる。

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月刊少女野崎くん☆☆☆☆

 気づいたら5周年おめでとうございます。僕らはみんな河合荘の彼女もなかなか鈍感でしたが、それ以上に鈍感なのが野崎くん。でも千代ちゃんが幸せそうなので、これでいい気がします。

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 聖☆おにいさん☆☆☆☆

こちらもロングセラーになりつつある聖☆おにいさん、ワンアイデアで押し切るのかと思いきや、鬼灯の冷徹と同様、色んな神様を出すことでマンネリも防げ、安定した面白さ。あとは荒川みたいに迷走しないかだけが心配ですが、テーマがテーマなのであまり心配していません。ロキさんのお子はみんないい子・・・。

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ゴブリンスレイヤー☆☆☆

 ギャグ要素少なめで真面目にファンタジーしている良作。主人公も敵も強すぎず弱すぎず、各エピソードも適切な長さ。 俺TUEEE系の中では比較的しっかりとファンタジーやってるTHE NEW GATE、リモンスターとともにじっくりと楽しんでいきたい作品。

ゴブリンスレイヤー 3巻 (デジタル版ビッグガンガンコミックス)
 
ザ・ニュー・ゲート 4 (アルファポリスCOMICS)

ザ・ニュー・ゲート 4 (アルファポリスCOMICS)

 
Re:Monster 3 (アルファポリスCOMICS)

Re:Monster 3 (アルファポリスCOMICS)

 

1日外出録ハンチョウ☆☆☆

 大人気スピンオフ第二弾、中間管理職のあの人の方がカイジよりで、こちらはなんかグルメ漫画にシフトしつつある?短命だとは思うけど、頭を空にして楽しむにはいいか。

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1日外出録ハンチョウ(2) (ヤングマガジンコミックス)

1日外出録ハンチョウ(2) (ヤングマガジンコミックス)

 
中間管理録トネガワ(5) (ヤングマガジンコミックス)

中間管理録トネガワ(5) (ヤングマガジンコミックス)

 

100万の命の上に俺は立っている☆☆

今流行の転生もののアレンジ版、主人公のぶっ飛んだある意味現代人的な価値観や出来る限り複雑にしようと頑張っている設定はそれなりにユニークだが、あまりうまく機能しているようには見えない。ぶっちゃけ、そろそろ飽きてきた。 

魔法少女オブジエンド☆☆

201708でもうすぐ完結と書いていた魔法少女オブジエンドが無事完結。 あとがきで「こんなに複雑な話はもう書かない」的なことが書かれていたが、そこまで複雑なプロットではない。デスノート以降、凝ったプロットを目指して破綻する漫画が散見されるが、オブジエンドは凝りすぎないプロットだったがゆえに、無事大団円を迎えられたのかなと。正直なところ、最終盤のご都合展開感(つくねの魔法)は否めないが、アイアムアヒーローに比べたら全然マシです。おめでとうございました。

DEATH NOTE デスノート(1) (ジャンプ・コミックス)

DEATH NOTE デスノート(1) (ジャンプ・コミックス)

 
アイアムアヒーロー 22 (ビッグコミックス)

アイアムアヒーロー 22 (ビッグコミックス)

 

アド・アストラ☆☆☆☆☆

9月に12巻が出るので9巻から復習。2人の傑物(ハンニバル大スキピオ)の対立構造は銀河英雄伝説のラインハルトとヤンといい、やはり心躍る。もっともスマイルズ的にこういう英雄叙事詩的な語り口は一面的なものの見方に過ぎないのかもしれないが・・・。

たとえば、歴史上の大きな戦役で名を残すのは将軍だけだ。しかし、実際には、無数の一兵卒の勇気あふれた英雄的な行動なしに勝利は勝ち取れなかったはずだ。人生もまた戦いにほかならない。そこでも無名の兵士が実に偉大な働きをしてきた。伝記に名を残した幸運な偉人と同じように、歴史から忘れ去られた多くの人物が文明と社会の進歩に多大な影響を与えている。自助論(スマイルズ

さて、物語はクライマックス(だと思われる)ザマの戦い(BC202)に向けて着々と準備が進んでいる。キープレイヤーであるマシニッサがなぜ裏切ることになったのか、インセンティブがしっかりと書かれていて納得感。シュファクスのキモさとソフォニスパの悲運な人生っぷり(今後も含めて)が印象的。

 ということで、予告通りの12巻です。次巻が最終巻とのことで、ザマの戦いがクライマックス。振り返ってみると、アド・アストラは

  • 前半:天才戦術家ハンニバルってすごいんだぜ
  • 後半:でも(大)スキピオは敵から学ぶもっとすごいやつなんだぜ
  • クライマックス:ザマの戦い

シンプルだけど、分かりやすいし、しっかりと盛り上がる構成でよかったです。個人的にスキピオハンニバルリスペクトっぷりがしっかりと描かれているのはお気に入りポイントです。ザマの戦いで大勝したスキピオ(ネタバレw)は、そのままカルタゴを叩きのめすどころか、ハンニバルを中心としたカルタゴ復興に尽力するといったエピソードも、両者間のリスペクトがないと意味不明ですから。なお、さらにネタバレですが、天才戦術家ハンニバルは天才政治家でもあったせいで、この復興を成し遂げてしまいローマからまた嫌われます。一方、ハンニバルを擁護したスキピオは救国の英雄として讃えられつつも、戦後処理の甘さをカトなどの過激派から叩かれ、晩年は可哀想なことになります。

最終巻も安心して楽しめそうですが、一方で14巻まで続けて、後味悪く終わるというのもこの作品ならありな気がします(人気は落ちそうですが笑)。

ゆうべはお楽しみでしたね ☆☆☆

まだかまだかと待ちわびていましたが、ようやく出ました第4巻。大体10ヶ月周期なんでしょうか。ほのぼの日常系で本巻も癒やされます。ストーリー的にはそろそろ終わってもおかしくない感じで、どう転ぶか分かりませんが、最後まで見守っていきたいと思います。

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マージナル・オペレーション☆☆☆☆

マージナル・オペレーション最新刊出てたのね、ということで読了。8巻までは少なからず俺TUEEE的で、大きな挫折もなかったので、切迫感のある「フィクション」として楽しめていましたが、9巻では一大転機を迎えます。一気にリアル度が増して、主人公が直面している綱渡りの緊迫感を感じて、こちらも胃が痛くなってくる(ザワザワ)。今回は敵が小物なだけにそこまでの被害はないだろうことが予想されるものの、今後より狡猾で強大な敵が出てきたらどうなっていくのかな~、と今後も注目。戦略STG的な面白さではワールドトリガーマージナル・オペレーションが現在のツートップですね。なお、おまけ漫画よ・・・。

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ワールドトリガー 18 (ジャンプコミックス)

ワールドトリガー 18 (ジャンプコミックス)

 

ヒナまつり☆☆☆☆

 ぼちぼち13巻が出るので、記憶を取り戻すべく再読し、別に取り戻す記憶なんてないことを思い出す。ぐらんぶる銀魂のギャグ回と並んで、エロ要素なしでバカ笑いできる(エロ要素ありなら、初期の監獄学園・ぜつりん・初期の僕らはみんな河合荘・手のひらにアイを)空前絶後の荒唐無稽な漫画。(三嶋)瞳ちゃんは恐らく「勝手に動き出し、勝手に成長したキャラ」の代表格。

ヒナまつり 12 (HARTA COMIX)
 
 13巻出ましたね。一応最後に新展開ですが、そんなのどうでも良く、いつものように淡々と荒唐無稽なギャグを垂れ流し。アニメ化も発表されて今後も頑張って。なお、さすがにこのツッコミには草不可避

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ヒナまつり 13 (HARTA COMIX)
 
ぜつりん!(1) (ビッグコミックス)

ぜつりん!(1) (ビッグコミックス)

 
銀魂―ぎんたま― 65 (ジャンプコミックス)

銀魂―ぎんたま― 65 (ジャンプコミックス)

 
てのひらにアイを! 1 (ビッグコミックス)

てのひらにアイを! 1 (ビッグコミックス)

 

あさひなぐ☆☆☆☆

早速買ったよ24巻。本巻は前半が常勝、熊本東を島田の成長を通して描くことで、旭の成長とパラレルに対比させるというなかなか凝ったプロット、今後の布石にもなっており、よくある手法ですが昂りました。後半はいつものあさひなぐ、真春ちゃんファンには辛い展開が続きますが、今後も注目です。

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七夕の国☆☆☆

 某ブログで紹介されていたので、懐かしくなって再読。七夕の国を先に発表して、寄生獣が後だったのであればもう少し評価されたかもしれないが、逆だったのがこの作品の不運なところ。面白い作品だが、漫画誌に残る傑作に続く作品としてはどうしても力不足。さらに七夕の国の後に連載中のヒストリエが面白すぎることにより、完全に印象ががが・・・。

七夕の国(1) (ビッグコミックス)

七夕の国(1) (ビッグコミックス)

 
寄生獣(1) (アフタヌーンコミックス)

寄生獣(1) (アフタヌーンコミックス)

 
ヒストリエ(1) (アフタヌーンコミックス)

ヒストリエ(1) (アフタヌーンコミックス)

 

地方騎士ハンスの受難☆☆☆

同類の漫画がありすぎて、読んだか読んでないかまったく把握していなかったので、試しに読んだら未読だった。群像劇+主人公は敢えて異世界側というスタイルが構造的な独自性。原作ありなので、プロットは及第点。ちょっとレインの設定(とエロ絵)が鼻につくものの、読んで後悔はしない。ただ、似たような作品が多数存在することを考えると、もう少し新奇性が欲しい。

地方騎士ハンスの受難 3 (アルファポリスCOMICS)

地方騎士ハンスの受難 3 (アルファポリスCOMICS)

 

吸血鬼すぐ死ぬ☆

 10月に7巻が出るとのことだったので、1巻から6巻まで通し読みしようと思ったのだが、3巻で断念。すぐ灰になる吸血鬼の設定をどうも活かしきれておらず、既視感のあるギャグが大半を占めていて全体的に今ひとつ乗り切れない。特筆すべきはアルマジロのジョンくん、ヘルクのピウイに並ぶ可愛いさで萌える。

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吸血鬼すぐ死ぬ 1 (少年チャンピオン・コミックス)
 
吸血鬼すぐ死ぬ 6 (少年チャンピオン・コミックス)

吸血鬼すぐ死ぬ 6 (少年チャンピオン・コミックス)

 
Helck 1 (裏少年サンデーコミックス)

Helck 1 (裏少年サンデーコミックス)

 

87 CLOCKERS☆☆☆☆

 去年に完結したのでこちらも通し読みしました。OCというかなりマニアックな世界をいつもの二宮節でいい感じにまとめた一作、傑作だったとまでは言えないまでも(特に後半は少しダレた)、漫画家の基礎力量を感じた。ジュリアちゃん可愛かった。

なお、一番笑ったのは1巻のこれ

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それでも町は廻っている ☆☆☆☆☆

2月に完結したので1巻から通し読みしようと思っていたが、ようやく完了。ストーリーテリングが抜群で、至高の時間でした。また折に触れて読み返したい。紺先輩が終始可愛い。

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