財務省広報誌 「ファイナンス」(平成29年3月号)

神田:日本は、決断をくださないほうが減点がないため、リスクを取らない傾向があるが、積極的にリスクを追うことは将来のリスクを最小限にすると『決断力』で指摘されています。たしかに、リスクアバースな大多数が足を引っ張り、偶々上手くいったときはフリーライドしてくる現象に見飽きてきましたが、羽生さんは果敢に様々な新たなことに挑戦されています。

羽生:TED・・・2番めに踊りだす人を大事にしようというテーマの話があったのです。・・・最初に草むらにて、その中の一人が訳もなく変な踊りをするのですね。みんながそれを「変なやつがいるな」という感じで見ているのです。そこで、その隣りにいる友達が一緒に踊りだします。そうすると、「じゃあ自分も踊ってみようかな」と踊りだして、1分くらい立つとそこの草むらにいる全員が踊りだすと。注目されるのは1番最初に踊る人なのだけれども、本当に大切なのは、2番めに踊りだす人だというプレゼンなのです・・・一緒に同調してやってくれる人がいるかどうかというのが新しいイノベーションや新しい発想を生み出す大事な要因になるのではないかと思います。

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http://www.mof.go.jp/public_relations/finance/201703a.pdf