ヤバすぎる経済学

グレン・ワイルの投票の仕組みでは、有権者は好きなだけ何度でも投票できる。でもアイデアのキモは、投票する度にお金を払わないといけなくて、払う金額は投票した回数の2乗の関数で決まることにある。その結果、もう1回投票すると費用は前回の投票より高くなる。ちょっと考えるために、1票目には1ドルかかるとしよう。2回目の投票には4ドル、3票目は9ドル・・・ ある候補がどれだけ気に入っていても、人が投票する回数は有限回になる。・・・批判といえば、まず、お金持ち優遇だ。・・・選挙活動への献金の仕組みが今どうなってるかを見れば、貧乏人よりお金持ちのほうが、既にずっと影響力を持っているのは疑いようもない。だから、この投票の仕組を導入し、合わせて選挙活動費を制限するほうが、今の投票の仕組みより、ずっと民主的かもしれない。

政治家のお給料を大幅に上げてやれば、ちっとはマシな政治家が出てくるかもしれない。・・・

  1. 本当は大事な仕事なのだよとメッセージを送れる
  2. もっと儲かる業界に行っていた有能な人達が政治の世界にやってくる
  3. 政治家の人達に、収入のことを心配せずに大事な職務に集中してもらえる
  4. 政治家たちが利権に惑わされにくくなる

クラウディオ・フェラスとフレデリコ・フィナンの研究論文によると、ブラジルの地方自治体ではちゃんと(仕事の質が)上がったそうだ。・・・より高い競争で政界の競争は強まり、教育、職歴、議員としての政治の経験で測った議員の質は向上している。・・・フィナン、エルネスト・ダル・ボウ、マーティン・ロッシの3人が書いたもっと最近の論文は、公僕の質もお給料を上げれば改善するのを発見した。・・・政治家にインセンティブを与え、彼らが議員としてやったことが社会にいい結果をもたらしたら、たっぷりお金を払うのはどうだろう?・・・政治家のインセンティブが有権者のインセンティブとあんまり一致していない。・・・誠意直の方は、自分自身の利益で動く強いインセンティブを抱えている。そして彼らの利益はだいたい目先のこと(再戦、資金調達、権力その他)ばかりだ。大体の政治家がやることなすことに、僕達は辟易しているけれど、でも、彼らは単に、政治の仕組みが自分たちの目の前にぶら下げたインセンティブに反応しているだけなのである。

シンガー・ソングライターのジェイン・シバリーは自分の曲を自己申告の仕組みを通じて公開・・・ファンに差し出す選択肢

  1. タダ:17%
  2. 自分で決める(まず払う):8%
  3. 自分で決める(後で払う):37%
  4. 普通に払う(相場で)

さらに巧妙なのは支払い法を決めようとプルダウンメニューを開けると、それぞれの曲の平均価格が現れるところだ。ねえねえ、この曲盗んでってくれて全然構わないけど、他の人縦ゃ最近、こんなふうに払ってるみたいだよ。・・・経済学者の大好きな変動価格方式を取り上げて、売り手ではなく買い手に値決めをゆだねている。

 一番中毒性のきついものは何だと思うか、ベッカーが自分の考えを聞かせてくれた時、僕は最初、びっくりしたし信じられなかった。・・・中毒性のあるものにはこんな特徴

  1. 一度それを消費し始めると、もっともっと消費したくなる。
  2. 時とともにそれに慣れてしまう。つまり、同じ量だけ消費しても嬉しさは減っていく。
  3. それ欲しさに人生のありとあらゆるものを犠牲にする様になり、それを手に入れるためにばかみたいなことまでやらかしたりする。
  4. それを消費するのをやめると、しばらく禁断症状に苦しむ。

 ベッカーの見方によると、そういうものよりもっと中毒性がきついものがある。人、だ。・・・恋に落ちるなんていうのは究極の中毒だろう。

 終末を語る連中は、経済学の基本原理がわかっていないのだ。つまり、人はインセンティブに反応する、である。物の値段が上がればそれを求める人からの需要は減るし、それを作る企業はそれをもっと作る方法を考え出すし、みんな、それの代わりになるものを作る方法を探しだす。加えて、技術革新も進む。で、行き着くところ:需要と供給に問題が起きても、市場が解決する方法を見つけてくれる。

アメリカの肥満率はどうしてこんなにも上がったんだろう?・・・経済学者であるシン=イ・チョウ、マイケル・グロスマン、ヘンリー・セイファーの3人が面白い論文を書いている。彼らはたくさんの要因を考慮したうえで、・・・デブが急にたくさん湧いて出たのは、大部分、とても安くてとても美味しい食べ物が幅広く行き渡ったからだ。タバコを吸う人が幅広く減少したのも肥満率の上昇に一役買っているという。これはすじが通っているような気がする。ニコチンには覚醒作用があるし、食欲を抑える作用もあるからだ。

デブにデブをやめさせるには?もちろんこれは難題で、だからこそダイエットとエクササイズ長年何十億ドル規模の業界であり続けている。

エリック・オリヴァー・・・デブに関する論争は嘘と間違いにあふれている。「一部の医者や政府の役人、保険研究者が製薬業界や減量業界から援助を受けて、6000万人を超えるアメリカ人を実際はそうでないのに『太りすぎ』に分類させるべく運動し、デブが健康に与えるリスクを膨らませて語り、デブは命にかかわる病だという見方をばらまいていることを世にしらしめるのが本書の目的である。オリヴァーは科学的な証拠を概観し、デブがそんなにもいろんな病気の原因であったり死んであったりする証拠も、あるいは体重を減らせばより健康になれるという証拠も、ほとんど無いと示している。」

今幸せだと感じることと、後から考えて満足だと感じることは同じでは人だ。人が幸せに感じる可能性をがとても高いのは、自分の好きな人と長い時間を過ごしている時で、一方、満足だと感じる可能性がとても高いのは、平凡な目標を成し遂げた時、例えば大きな収入や安定した結婚生活を手に入れた時だ。

人はだいたい、リスクを見積もるのが下手だ。劇的でまれに見る出来事のリスクを過大評価し、もっとよくある見飽きた出来事のリスクを過小評価する。テロ攻撃と狂牛病をこの世の何よりも怖がっている人が、実際には、むしろ心臓発作を怖がるとかサルモネラ菌を怖がるとかしたほうが身のため、なんてことがあったりする。

  1. 知っている相手に殺された人の、知らない相手に殺された人に対する割合は、だいたい3対1だ。
  2. レイプされた女の人の64%は、襲った男と知り合いだ。加重暴行の被害者の61%は、襲ってきたのが誰か知っている(一方、男性の場合、襲ってきたのは知らない相手であることのほうが多い)。
  3. 子供の誘拐はどうだろう?2007年にスレイト誌に載った記事によると、最近のある年に失踪した子供の内「20万3900人は家族による誘拐。5万8200人は家族以外による誘拐、そのうち『型どおりの』誘拐は115人だけだった。・・・家族以外による誘拐であって、わずかに知っている程度の関係であるか、または全く見知らぬ相手の手によるものであり、子供が夜間にわたって拘束されるか、50マイル以上にわたって移送されるか、身代金目的で拘束されるか恒久的に拘束し続ける意図を持って誘拐されるか、または殺されるかのいずれかに当てはまる場合を指す。」

 あるオーストラリアの医療調査によると、お医者さんたちは自己申告では73%が手を洗うと言っているが、その同じお医者さんたちを観察してみると、実際に洗っているのはほんの9%だった。

セサル・マリティネリとスーザン・W・パーカー「社会制度における詐欺と虚偽申告」・・・メキシコの福祉制度であるオポチュニダデスから得られた、実に豊富なデータを使っている。制度の適用を受けようと申請を行う人達が、どんな家財道具を持っていると申告したか・・・持っていた人の内持っていないと申告・・・車、トラック、ビデオデッキ・・・持ってもいないのに持ってると申告・・・トイレ、水道、ガスレンジ・・・僕らなり誰かなりが自己申告の危うさをどれだけ書いて囃し立てようと、マルティネリとパーカーの論文にはかなわない。・・・彼らの論文は自己申告の危うさの問題に、よって立つべき足場をしっかり固めて作ってくれた。僕達が何で嘘をつくのか、驚くような洞察を与えてくれただけでなく、同時に、自己申告によるデータは、端から当てにしない方がいいと冷水をぶっかけて思い知らせてくれた。

郵便局が切手を貼ってない郵便までちゃんと届けてくれるのはどうして・・・ある行動の利益が一番大きくなるのは、行動の限界費用が限界収入に一致する時だ。ほとんど全部の手紙に切手が貼ってあるなら、100%正確にすべての手紙をチェックしても得られるものは少ない。だから、切手を貼ってない手紙もある程度見逃すぐらいにしておいたほうがいいのである。

 ドイツでは売春は合法である。・・・メゾン・ダンヴィでは、7月に5ユーロの割引を始めてから業績が改善している。割引を受けるには、お客はフロントで自転車の鍵か、公共の交通機関を使ってやってきたことを示す証拠を見せればいい。たとえば密室で45分のサーヴィスの価格は、それで70ユーロから65ユーロに割り引いてもらえる。・・・そんな価格の差別化をするのは環境意識を高めたいからだと売春宿は言うけれど、昔ながらのステキな価格の差別化を環境にやさしいコスプレに包んだんだと僕には思える。バスや自転車でやって来るお客は車でやってくるお客に比べて収入が少なく、値段に敏感である可能性が高い。もしそうなら、売春宿はそういうお客にはお金持ちのお客より安い値段でサーヴィスを提供したい。難しいのは、なにかいい言い訳がないと、お金持ちのお客は高めのお勘定を突きつけられて怒ってしまうかもしれない。環境に優しくしようって運動で、売春宿は、ずっと前からどっちみちやりたかったことをやる、いい塩梅の大義名分を手に入れたのだ。

世界保全財団(WPF)の最近の報告が認めているように、気候変動との戦いで菜食主義に目を向けないのは、デブ問題との戦いでファストフードに目を向けないのと同じぐらいおかしい。汚い石炭だの天然ガスのパイプラインだのは放っといていい。WPFの報告書が言っているように、菜食主義こそグローバルな気候変動を抑えるために一番有効な道なのだ。・・・菜食は地元で育てられた動物を食べるのに比べて7倍も温暖化ガスの排出を減らせる。世界中が菜食に徹すれば、食べ物に関わる温暖化ガスの排出量を87%も減らせる。「持続可能な肉と乳製品の食事」で減らせるのがたったの8%であるのと比べてみればいい。・・・牛肉をやめて鶏肉にすれば・・・「環境に与える影響の純減」は5%から13%に過ぎない。・・・反芻動物の肉を食事から排除すれば気候変動との戦いにかかるコストは50%減らせる。・・・350ドットオーグ(国際的非営利組織で地球温暖化と戦う組織)は・・・「菜食主義などの問題について、私たちは公式にいずれの立場にも与してはいません」。・・・マッキベン(350ドットオーグの創設者)は最近ホワイトハウスの前までやってきて、天然ガスのパイプラインの建設計画に反対する座り込みに参加して逮捕された。・・・大きなパイプライン建設計画への抗議活動で牢屋に放り込まれる方が、家で青汁飲みつつ他の人たちに菜食主義を勧めるよりも、350ドットオーグの名をあげるにはずっといいってことだろう。・・・大事なのは見出し付きでマスコミに取り上げられるぐらい人目を引くことだ。

 地元チームってほんとに有利なんだろうか?そりゃもう断然。・・・トビー・モスコウィッツとジョン・ワーサイムは・・・地元チームが買った割合を計算している。

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・・・スポーツ選手が地元で試合をする時、野球ではバッターがボールを打ちやすくなるわけではないみたいだし、ピッチャーも投げやすくなるわけではないみたいだ。地元の観客は、地元チームの後押しにもヴィジターチームの邪魔にもなっていない。・・・さて、よくある説では地元チームが有利なのをあんまり説明できない・・・一言で言うならこれだ:審判。・・・判定はちょっとだけ地元有利に偏っている。・・・サッカーは他のスポーツよりも審判が試合の結果を左右・・・どのプロスポーツと比べても、サッカーの地元チームはより有利になっていることが、それで説明できる。

オタクの行動経済学者、スポーツの裏側を読み解く

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NJ州で6回も銀行に押し入った男・・・いつも木曜日に押し入るのだ。「特にこの曜日を選ぶ理由は明かされていない」と記事は書いている。・・・地元の銀行に勤めていた人で、バーニス・ガイガーって人の話・・・1961年に逮捕・・・長年の間に200万ドルを超えるお金を使い込んでいたのだ。・・・逮捕される頃には、ガイガーは疲れきってしまっていた・・・彼女は一切休みを取らなかったのだ。彼女の手口にとって、これはとても大事なことだった。・・・ガイガーが休みを取らなかった理由は、彼女は二重帳簿を作っていて、代わりの人に使い込みがバレる危険を冒せなかったのだ。・・・刑務所を仮釈放された彼女は銀行を監督する役所に勤め、使い込みを見破る手助けをした。彼女が一番大きな力を発揮したのは、休みをとってない従業員を探すことだった。・・・アメリカでは1年にざっと5000件の銀行強盗・・・どれかの曜日が他に曜日に比べて成功しやすいという証拠は見られない・・・銀行に押し込むなら午後より午前のほうがずっとたくさん稼げる(5180ドル対3705ドル)。なのに、銀行が襲われるのは圧倒的に午後だ・・・平均で1回あたり4120ドルを稼いでいる。・・・100階に35回は捕まっている!・・・イギリスの銀行強盗・・・平均では大体3万ドル稼げる・・・全体で見ると、徒党を組んで銀行を襲えば稼ぎは大きく跳ね上がる。銀行強盗の稼ぎは強盗1人あたり平均で1万8000ドルだ。・・・「銀行強盗の平均収益は、正直に言って、しょぼい」。また「利益を追求する生業としての銀行強盗には大きな課題が残る」

 

僕みたいなノンフィクション系の物書きで、ジャーナリズムと文学の訓練を同じぐらい受けていると、取材の相手が語ってくれたことからはみ出したことは書けない。・・・自分のことを書かれると知ったら、ほとんどの人はできるだけ自分をよく見せようとする。・・・もっと手の込んだ人たちだと、自分のすばらしさを伝えるべく、自分を卑下したりもする。・・・ほんとかどうかもわからないし、語ってくれたので全部かどうかもわからない。しかも目的はというと真実を歪めた姿に描くことである、そんな逸話に頼らないといけない、そんな状況だ。経済学者はそこが違う。ホントの話を膨らませて逸話を語る代わりに、データを使って真実を語る。少なくとも彼らはそれを目指す。・・・物書きである僕にとって、この手の考え方は神様の贈り物・・・マスコミの人間ではまず手が届かない、長期的で偏りのない視点で世界を見ることがきでる。

 

見えざるフック・・・アダム・スミスに取って、個人がそれぞれ自分の利益を追求すると、結局お互い協力しあうことになり、それで富が創りだされ、他の人達も恩恵をうけることになる。海賊にとって、個人がそれぞれ自分の利益を追求すると、結局お互い協力しあうことになり、継続たちはもっと効果的に略奪が行えるようになり、それで富が破壊されることになる。

海賊は合理的で経済的な損得で動く連中がやってるもので、彼らにとって海賊は選んだ職業なんだとわからないといけない。・・海賊にとってのインセンティブを形作っている必要と便益を変形して、彼らが海賊人生を歩みたくなくなる解決策を考えないといけない。

海賊の経済学 ―見えざるフックの秘密

海賊の経済学 ―見えざるフックの秘密

 

 

ジェニファー・ドレアックとルーク・シュタインが行った研究・・・手頃なオンライン市場に何百件もの広告・・・iPodを売る広告で、持っている手は黒、白、白に大木は彫り物の3種類からランダムに選んで・・・様々な取引結果の指標で測って、黒人の売り手は白人の売り手よりも成績が悪かった。黒人の売り手が受け取った買い手からの反応は白人の売り手より13%、受け取った買い値の提示は17%少なかった。この効果は北東部が一番強く、手首に彫り物があるのを見せている売り手に見られる効果と同様の大きさだった。・・・一番はっきりしているのは、何かをオンラインで売りたいなら、あなたが黒人でも白人でも、誰か白人の人を見つけてきて写真に写らせというた方が良いってこと。思うに、広告を出す人たちはそんなことはずっと前から分かってて・・・写真に写ってる白人の人をブロンドの美人さんにしているのだ。
差別には代表的な仮説が2つ・・・悪意に基づく差別と情報に基づく差別・・・売り広告の品質をあれこれ変えるという作戦・・・広告の質が高ければ、それがシグナルになって、黒人の売り手からは買わない動機の内、情報に基づく差別の部分を圧倒するかもしれない。・・・広告の質は人種間での結果の差に、あまり影響していなかった。・・・黒人の売り手は、犯罪発生率の高い都市では特に成績が悪い。

ダントツでいい結果が得られたのは試験の前に生徒にお金を渡し、基準に達しなかったそのお金を取り上げる、というやり方をする場合だった。この結果は心理学者のいう「損失回避」と一致する。・・・中流家庭には成績に基づいて子供にお金を上げる家がたくさんある。それなら、家の人以外が子どもたちにお金をあげるのが、何でこんなに叩かれるんだろう?

僕達、何でこんなにエビをたくさん食べてるんだろう?(1980年から2005年の間にアメリカでは1人あたりのエビの消費量が3倍近くになった)
MITスローンスクールでマーケティングの教授をしているシェイン・フレデリックが面白い仮説を持って僕に連絡してきた・・・顕著な規則性・・・心理学者(というか、多分経済学者以外みんな)は需要曲線の位置の変化に焦点を当てた説明をする。つまり、選好や情報などの変化だ。たとえば

  1. 人々がより健康を意識するようになった。エビは赤身肉より健康に良い。
  2. レッドロブスターが広告代理店を変えた。で、新しい代理店の広告が効果を発揮している。

対照的に経済学者は、「供給」に焦点を当てた説明をする傾向がある。たとえばこう

  1. エビを捕まえる網の性能が良くなった。
  2. メキシコ湾の天候がエビの卵にとって良かった。

中級ミクロ経済学を教えていると、学生たちは、供給よりも需要のほうがずっと簡単に理解できるみたいだ。僕達の大部分は、生産者よりも消費者としての経験をずっと積んでいる。だからぼくたちは、物事を供給よりも需要のメガネを通して見がちなんだろう。
経済学者以外はだいたい、需要側の理由だと考えていた。・・・57%が需要側の理由だけ、24%が供給側の理由だけを挙げている。・・・仮説があんまりうまく行ってないのは経済学専攻の人たちで、全体の20%は経済学専攻だったんだけど、その他の人たちとあんまり変わらない応えをしている。経済学専攻の47%ぐらいが需要側の理由だけを挙げている。供給側だけなのは27%だ(両方の理由を挙げている人の割合は経済学専攻の方が大きい。)・・・実際のところ、経済学専攻の人たちとそれ以外の人たちがあまり違わないのは、ひょっとすると経済学の今の教え方がよくないってことなのかもしれない。・・・一番似ても似つかない考え方をするのはどんな人達だろう・・・(まあ驚かないけど)国語専攻の人たちと(結構驚きだけど)工学専攻の人たちが手にしている。両方合わせて49人いて、彼らの大部分は圧倒的に需要側の説明をしていた。面白いのは、女の人達全般で、供給側の説明をする割合は男の人達の半分ぐらいである点だ。・・・1つ大事なのは、価格が大きく下がっていることだ。ある論文によると、エビの実質価格は1980年から2002年の間に50%ほども下がっている

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