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ぼくらの仮説が世界をつくる

 ベンチャーなのに「前例主義」的になってしまったわけです。前例主義というのは、「情報→仮説」という順番で物事を考えることで起きます。

そもそも、編集者って何のためにいるのでしょうか?類書の売上データを見て、売上を予想するなら、人工知能で十分です。そうではなくて「この文章を書いた人間は才能があるかどうか」を「世間には存在しないデータ」をもとに、自分の感性だけで決断することができる、それが編集者の特権なのです。ところが出版社の人達自身が、自分の持っている特権を放棄してしまって、類書のデータを探す。そういう仕事のやり方であれば、編集者が誰であってもよくなってしまいます。

「情報→仮説→実行→検証」ではなく「仮説→情報→仮説の再構築→実行→検証」という順番で思考することで、現状に風穴を開けることが出来るのです。

 すぐに賛同者が出るようなアイデアは、新しいことではありません。

いい作品とは、新しい定義を生み出すことができるもの・・・ドラゴン桜を通じて、受験勉強は面白くなくても『やる価値のあること』であり、トップである東大を目指すのはいいことだ、と教育を再定義しようとしました。・・・働きマン・・・必死にぼろぼろになるまで働く人はかっこいいという働き方の再定義

村上春樹さんは、うまくいったのか?・・・村上春樹さんが、海外ライツを二本の出版社ではなく、アメリカのエージェントに預けたことが大きな要因・・・もちろん素晴らしい作品なのですが、それだけではなく、それをどういう風にして世界中に届けるのか、そのことを村上さんはきちんと考えていたのです。

ストップウォッチが壊れている可能性を一度も考えないで、フォームのせいにするから、どんどんひどい状況になってしまう・・・仕組みのせいで能力を発揮することが阻まれているだけなのに、それが才能のせいだと思われているケースが多い

過去にも同じようなことがなかったのか・・・明治維新の前に幕府側の組織に就職した人は、どんな気分だったでしょうか?きっと「うわ、いいところに就職した!」と思っったのではないでしょうか。・・・何が変わっているかをきちんと見極めるのと同時に、なにが変わらないのかを把握しておくことも大切・・・本質的なものを作れば、強いコンテンツが出来て、ちゃんと売れていく。

「自動車と馬車の立場が、どのように入れ替わったのか」を想像することは、今の時代への理解を助けます。・・・「早く、楽に移動したい」という人間が求める根っこの部分が変わらないのであれば、馬車から自動車への変化は、もはや「必然」です。・・・どちらの欲望のほうが、より本質的なのか・・・明日失敗するけど、10年後成功しているという道のほうが、楽しそうに見えるのです。

今のことを続けるほうが、むしろリスクです。動かないリスクのほうが、僕にはもう大きく感じられて怖い。

 コース料理の店もありますが、アラカルトの店のほうがどちらかと言うと多い・・・レストランが参加型に変わった・・・コース料理からアラカルトへという変化が、レストランの中だけでなくすべての産業で起きようとしている。教える側と教えられる側がいずれごっちゃになる、という流れ・・・ゲームをアラカルト状態にしたらどういうふうになるだろうかということを提示したのが、ソーシャルゲーム

質だけではなく、社会の変化によって売れなくなっているのであれば、その社会の変化を見極める必要が出てきた

おもしろさというのは親近感✕質の絶対値の面積・・・IT技術とは人と人とをつなぎ合わせる技術です。人と人をつなぎ合わせる技術を最大限に使ったゲームが、この時代に勝つのは必然

旧来のゲームは、柔軟な課金が出来なかったので、本と同じようにみんなに等しく売っていました。。。。ソーシャルゲームに鳴って柔軟な課金が可能になったことで2対6対2の法則が適用できるようになったのです。

めんどくささを、ファンが喜んでわざわざやりたくなるような仕組みを入れる。

 めんどくささにも、2種類あります。機械に肩代わりしてほしいめんどくささと、じぶんでやりたいめんどくささです。・・・パナソニックの白物家電は、人々のめんどくさいを解消してくれて、時間を節約してくれます。一方で、ソニーウォークマンを始めとした商品は、聴かなくてもいい音楽を聴かせるなど、人々にわざわざめんどくさいことをさせて、時間を消費させたのです。実は、人々の時間を節約するよりも消費させるほうが難しく、よって、ソニーのほうが強いブランドを築くことが出来ました。

モノは価格競争に巻き込まれてしまう・・・作品として流通している、最高の見本。それはアップル製品です。・・・流通の仕組みを変えることが、世の中に出したいものを出すための最善の方法であるとジョブズが気づいたところが、最もすごいところだと、僕は考えます。

編集者というのは、そのコンテンツをいかにして読者に届けるかを徹底して考え実効するプロデューサーであるべき・・・これまではいつお金を払うかが決まっていました。課金ポイントは常に、所有権が移転する時・・・これからは、どの時点でお金をくださいと頼むとファンが気持ちよく払ってくれるのかという問いを、編集者がゼロから考えなければならないのです。・・・100年以上前に講談社を作った野間清治や、文藝春秋という雑誌と会社を立ち上げた菊池寛は、その当時にピッタリの、時代が求めていた新しいビジネスモデルを見つけました。彼らは、雑誌や会社を作っただけでなく、お金を出し合って取次という仕組みを作り、本を売る書店をバックアップして、輸送から集金までの一連の商流をも構築したのです。コンテンツを作っていただけではなく、どう届けるかという仕組みまできちんと作り上げた。・・・時代は変わりました。これまでのシステムは制度疲労を起こし、ネットの中にも、まだ確固としたビジネスモデルはありません。

 計算問題を大量にやらなくなった時期に数学を嫌いになっている、ということでした。・・・ただ単に計算が遅くて問題を解ききれなくなっただけなのに、難しくて自分には解けないのだと思い込んで、数学を嫌いになってしまう、というのです。・・・最強の素人・・・慢心することなく、適切な不安と向上心を持って、地道に努力をし続けられる人。中途半端なプロ意識を持ってしまうのではなく、常に素人のチャレンジ精神で取り組む人。そして、基本を疎かにせず、徹底できる人。

真似るという行為は、他人になろうということではなく、他人との比較によって、自分の個性と強みを見つけようとすることなのです。

 観察力がある人は、努力すれば必ず表現力を身につけることが出来ます。でも、その逆に、いい観察ができない人は、継続していい表現をすることは出来ません。・・・観察力が上がっていくと、同じものを見ていても、他の人とは違う、ものすごく濃密な時間が過ごせるようになっていく。

本当に下書きを持ってきたのは、数人しかいなかったのです。そのうちの1人が、小山宙哉さんです。・・・サボらないように工夫をすること、努力を続けるための仕組みを作ることが、大切になってきます。

 やれば出来るという自信を持つことが大切です。自信を持つというのは万能感を持つことではないのです。・・・失敗するとすぐに消えてしまうような自信は、自信ではなくて勘違いです。

 実は、不満を言っている人は、自分が投資していないものをリターンとして要求している、という場合が多いのです。・・・サラリーマン・・・自分の時間を会社に投資・・・投資効率が悪い・・・二度と戻らない時間をサボる時間に投資することは、実はリスクの高いこと・・・時文がなにに投資し、どんなリスクをとっているのか。それを意識するだけで世界の見方が変わってきます。

会社を辞めないというのは、今日はこの会社で働くという決断を毎日、無意識でしている・・・「何もしない」ということを決断している・・・現代人が感じる恐怖や不安というのは死への恐怖ではなく、単に努力をせずに現状維持をしたいという思いから生まれる恐怖

自分は何を楽しいと思うのかを理解できているかどうか、・・・自分のことを知っている人は、自分の喜ばせ方、人生の楽しみ方を知っているから、幸せになれます。そして自分の喜ばせ方を知っている人は、他人を喜ばすのも上手いのです。

 自分に嘘をつかないことのメリットはもう一つあります。記憶のコストが低くなるということです。

「面白い漫画を描けば、必ず載せてくれるって信じていたから、自分が努力すればいいだけだと思って、怖くなかった。それよりも、サラリーマンとして働いていた時、マンガを描くことなく、自分が歳をとったところを想像して、そのほうが怖かった。」小山宙哉

ぼくらの仮説が世界をつくる

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