ワンクリック ジェフ・ベゾス率いるAMAZONの隆盛

 ベゾスの鋭いところは、他人よりも先に思いついたところだ。複雑なコンピューターにソフトウェア、インターネットといった技術に人々が圧倒される時代なのだから、オンラインでやることはシンプルにしなければならない、と。

業界2位の10倍になるには、実は10%だけ優れていればいいのです

初めてのことをしようと思えば、そこまでしなくてもと思われるくらい熱心かつ根気よく作業を進める必要があります。

この世界って、教えてもらってスイッチさえ入れればいいって感じだよね。でも考える力を持たなきゃ・・・自分のことは自分で、ね。

(ベゾスはD・E・ショーのことを次のように表している)
十全に発達した左脳と十全に発達した右脳を持つ一人です。芸術的で頭脳明晰、分析能力にも優れています。あのような人と話をするのは楽しいですよ」

人生は短くて、知力のない人と付き合っている暇などありませんから」

様々な製品についてオンライン販売の可能性を探ったベゾスは、その検討結果に驚いた。電子商取引には書籍がダントツで最適だとわかったからだ。これはあまりにシンプルで革命的だと感じないのが普通だろう。実際、ベゾスが作ったものは、インターネットで注文する本のカタログ通信販売サービスに過ぎなかった。

ベゾスはこの時「後悔最小化理論」を思いついたらしい。年をとって人生を振り返った時、どちらの道を選んだほうが後悔しないのかと考えるのだ。・・・こういう考えで人生を送る人は少なくないのですが、それに「後悔最小化理論」などと名前をつけてしまうオタクはめったにいません。私くらいかもしれませんね。

「僕らは技術系で、ビジネス能力の高い人と一緒に仕事をしなければダメだと思ったのです。何をするにせよ、少なくとも資金調達、マーケティング、マネジメントの面で助けて貰う必要がありました。」

ベゾスは、志望者の資質や能力をリストアップしてホワイトボードにチャートを書き、少しでも疑問に思うことあある人は容赦なく落とす。・・・誰かを雇ったら、その人を基準に次はもっと優れた人を雇うことをジェフはモットーにしていました。そうすれば、人的資源が全体的良くなってゆくからです。・・・「あのとき入社できてよかった。今ならとても入れないだろう。」

ベゾスは、仕事関係のない分野に興味や才能を持つ人材を好んだ。小学校時代に書き取りチャンピオンだった、バロック音楽が大好き、運動が得意、登山が大好きといった人々だ。「長時間、一生懸命に働く場合、一緒にいて楽しいと思う人が同僚であって欲しいと思うでしょう。

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