どの世代の人々も、ある出来事が規則的で予測可能であることを明らかにする

どの世代の人々も、ある出来事が規則的で予測可能であることを明らかにするが、それらの出来事は、以前の世代の人々が不規則で予測不能だと宣言したものなのだ。それゆえ、進歩を続ける文明に見られる顕著な傾向は、秩序の普遍性に対する我々の信念を強固にすることで、・・・何らかの事実や一連の事実がまだ秩序ある状態に帰着されていなくとも、決して帰着できないなどと表明せず、むしろ過去の経験に従い、現時点で不可能と称しているものも、おそらく将来のいずれかの時点で説明がつくはずだと認めるべきなのである。

(Henry Thomas Buckle: History of Civiliation in England(1857)1:6-7)