Depot

つれづれなるままに、日暮し、PCにむかひて、心にうつりゆくよしなしごとをそかはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。

Curriculum Vitae

Yamanatan Kac

日本科学技術大学理学部物理学科(上田次郎ゼミ)

帝都大学大学院理工学部物理学科(湯川学ゼミ)

Ph.D.

專門:システム科学

f:id:yamanatan:20151229233043j:plain

About #stars

  • ☆ (must read)
  • ☆☆☆ (nice read)
  • ☆☆☆ (partly interesting)
  • ☆☆(a bit interesting)
  • ☆(oops!)

Favorite Food

  • Chocolate-mint ice cream
  • Gōngbǎo Jīdīng(宮保鶏丁)

What I don't like

  • 手段と目的が一致しないこと
  • 本質的でないこと
  • 無知なのに傲慢な人
  • 自己愛性パーソナリティ障害な方々

Favorite Drama

Favorite Movie

Favorite Anime

Dream

  • 黒猫を飼ってセーレムって名付けること
  • 図書館に住む(家を図書館にする)こと
  • フレンズみたいな友達関係を築くこと
  • ウィーン・フィルニューイヤーコンサートを生で聞きに行くこと
  • 出演者全員コスプレの結婚式をあげること

例えばこういうの

Dunafon Castle Wedding - Heather and Bobby — Philadelphia Wedding Photographers - The Willinghams

  • 全編オペラ(参加者も台本付きでガチで参加させる)の結婚式をあげること
  • イビサ島マヨルカ島に新婚旅行に行くこと。 

帝都大学の有名人について

  • 僕の指導教官でもある湯川学帝都大学物理学助教授(准教授)
  • 理工学部の名物教授といえば、渡来角之進教授。何言ってるかわからない講義で有名
  • 附属病院の下村教授。奥さんと娘さんが美人揃いであることでも有名。
  • UCLA元教授の国立笙一郎さんはうちの医学部出身。
  • 学生時代に文学部を主席で卒業され、現在は文学部で心理学を教えている秋山教授。よく一緒にいる女の人は奥様?
  • 同じく心理学専攻で帝都大学史上最年少で教授になった葛城リョウ先生。秋山さんと葛城さんは学生時代にライバルだったとかいう噂も・・・。
  • 今は刑事になったらしいですが、昔は動物生態学分野で有名だった都島さん。
  • 講義しに来ている推理作家の高村耕司さん。
  • 直森賞、菊川賞、国際文学芸術賞大賞受賞作家の宇佐見さんはうちの法学部OB。

漫画201807

 

Dr.STONE

 いま(個人的に)トップクラスで勢いのあるDr.STONE、最終決戦まで全速力で突っ走ってそのままラストとかだと伝説になりそう。

からかい上手の高木さん

メールのエピソードは現代的な思春期のやり取りといった感じで、微笑ましくも羨ましい。

からかい上手の元高木さん

 さすがにネタ尽きてきたかな、という感じ。似たようなエピソードが多い印象。

中間管理録トネガワ

 スピンオフはたくさんあれど、下手すると原作よりも面白いクオリティを維持しているトネガワ、7巻になっても面白いです。

中間管理録トネガワ(7) (ヤングマガジンコミックス)

中間管理録トネガワ(7) (ヤングマガジンコミックス)

 

イムリ

 さすがに話がゴチャゴチャしすぎてよく分からなくなったので、終わったら読み返す方針で流し気味(笑)。

ぐらんぶる

長期連載の弊害なのか、読者の慣れの問題なのか、明らかに勢いがなくなりました。アニメ化も勝ち取ったし、そろそろ幕引き?

僕らはみんな河合荘

次巻でおそらく最終巻ということで(外伝も収録?)、ストーリーの本筋は終わり、ただ若い二人がいちゃつくだけのお疲れ様回。ラブコメ的には9巻で終わっているので、あとは風呂敷を畳むだけ。最後まで見守りましょう。

 マンガで分かる心療内科

久しぶりのナンバリング、うつの人はこれ読んでとりあえずバカ笑いすればいいのでは。

マンガで分かる心療内科(16) (ヤングキングコミックス)

マンガで分かる心療内科(16) (ヤングキングコミックス)

 

賢者の孫

展開がワンパターン過ぎていまいちですが、魔人側のサイドエピソード(オリジナル)はそれなりでした(ありきたりですが)。

 

 

 

 

   

残酷すぎる成功法則

これまでに2人の参加選手の命を奪った危険なレースがある。

自転車によるアメリカ大陸横断…レース・アクロス・アメリカ(RAAM)の事だ。約4,800kmを12日間で走破しなければならない過酷なレースだ。休息日などない。スタートすればゴールまでノンストップ、睡眠や食事の為に走るのをやめれば、その間に競争相手に抜かれてしまうかもしれない。・・・平均3時間の睡眠で長距離レースに耐え抜くしかなくなる。

世界一過酷なレースで、・・・前人未踏の5回の優勝を誇るその男、ジュア・ロビック・・・無敵の王者・・・たとえば2004年の大会では2位を11時間引き離して圧巻の優勝を飾っている。2位がゴールするまで半日待たされるレースなんて想像できるだろうか?

作家のダニエル・コイルはニューヨークタイムズ紙に寄せた記事の中で、・・・彼の狂気だという。

レース中の彼は半泣き状態で、偏執的な神経症に陥り、足元の道路のひび割れにさえ何か意味が隠されていると思い込む。ふいに自転車を投げ出したかと思うと、血走った眼で拳を振りかざし、スタッフが乗る後続車に拳を振りかざして向かってくることもしばしばだ。郵便ポストを相手に殴りかかったこともある。・・・ロビックは自身の狂気について、『無様でみっともないが、これなくしては生きられない』。

Jure Robič - Wikipedia

1880年代にすでにフィリップ・ティシやオーガスト・ビールと言った科学者は、精神がやんでいるものは痛みをものともせず、人体のリミッターを超えた驚異的な力を発揮できると述べている。

少なくとも私の高校の教師は、そんなことは教えてくれなかった。ときには幻覚や郵便ポストとの格闘や錯乱状態が世界的栄誉を勝ち取るのに役立つなんてことは。ただ宿題をちゃんとやり、規則を守り、いつもいい子でいなさいと言われただけだ。

 

本当のところ、実社会で成功を生み出す要素は一体何なのか。

成功とは、テレビで華々しく取り上げられるものとは限らない。パーフェクトであることより、自分の強みをよく知り、それを最大限生かせるような状況に身をおくことが何より重要だ。

 

なぜ高校の首席は億万長者になれないのか


ボストン·カレッジの研究者であるカレン・アーノルドは、1980年代、90年代に

イリノイ州の高校を首席で卒業した八一人のその後を追跡調査した。彼らの九五%が大学に進学し、学部での成績平均はGPA3.6で(3.5以上は非常に優秀とされ、2,5が平均、2以下は標準以下)、さらに60%が1994年までに大学院の学位を取得。高校で学業優秀だった者が大学でも成績良好なことは想像に難くない。その90%が専門的キャリアを積み、40%が弁護士、医師、エンジニアなど、社会的評価の高い専門職に就いた。彼らは堅実で信頼され、社会への順応性も高く、多くの者が総じて恵まれた暮らしをしていた。
しかし彼らのなかに、世界を変革したり、動かしたり、あるいは世界中の人々に感銘を与えるまでになる者が何人いただろう?
「首席たちの多くは仕事で順調に業績を重ねるが、彼らの圧倒的多数は、それぞれの職能分野を第一線で率いるほうではない」
「優等生たちは、先見の明をもってシステムを変革するというより、むしろシステム内におさまるタイプだ」
この八一人がたまたま第一線に立たなかったわけではない。調査によれば、学校で優秀な成績をおさめる資質そのものが、一般社会でホームランヒッターになる資質と相反するのだという。

 

高校でのナンバーワンがめったに実社会でのナンバーワンにならないのはなぜか?
理由は二つある。
第一に、学校とは、言われたことをきちんとする能力に報いる場所だからだ。学力と知的能力の相関関係は必ずしも高くない(IQの測定には、全国的な統一テストのほうが向いている)。学校での成績は、むしろ自己規律、真面目さ、従順さを示すのに最適な指標である。
アーノルドはインタビューで、「学校は基本的に、規則に従い、システムに順応していこうとする者に報奨を与える」と語った。八一人の首席たちの多くも、自分はクラスで一番勤勉だっただけで、一番賢い子はほかにいたと認めている。また、良い成績を取るには、深く理解することより、教師が求める答えを出すことのほうが大事だと言う者もいた。首席だった被験者の大半は、学ぶことではなく、良い点を取ることを自分の仕事と考える「出世第一主義者」に分類される。
第二の理由は、すべての科目で良い点を取るゼネラリストに報いる学校のカリキュラムにある。学生の情熱や専門的知識はあまり評価しない。ところが、実社会ではその逆だ。高校で首席を務めた被験者たちについてアーノルドはこう語る。
「彼らは仕事でも私生活でも万事そつなくこなすが、一つの領域に全身全霊で打ち込むほうではないので、特定分野で抜きんでることは難しい
どんなに数学が好きでも、優等生になりたければ、歴史でもAを取るために数学の勉強を切りあげなければならない。専門知識を磨くには残念な仕組みだ。だがひと度社会に出れば、大多数の者は、特定分野でのスキルが高く評価され、ほかの分野での能力はあまり問われないという仕事に就くのだ。

 
皮肉なことに、アーノルドは、純粋に学ぶことが好きな学生は学校で苦労するという事実を見いだした。情熱を注ぎたい対象があり、その分野に精通することに関心がある彼らにとって、学校というシステムは息が詰まる。その点、首席たちは徹底的に実用本位だ。彼らはただ規則に従い、専門的知識や深い理解よりひたすらAを取ることを重んじる。
学校には明確なルールがあるが、人生となるとそうでもない。だから定められた道筋がない社会に出ると、優等生たちはしばしば勢いを失う。ハーバード大学のショーン· エイカーの研究でも、大学での成績とその後の人生での成功は関係がないことが裏づけられた。700人以上のアメリカの富豪の大学時代のGPAはなんと「中の上」程度の2.9だった。
ルールに従う生き方は、成功を生まない。良くも悪くも両極端を排除するからだ。おおむね安泰で負のリスクを排除するかわりに、目覚ましい功績の芽も摘んでしょう。ちょうど車のエンジンにガバナー(調速機)をつけて、制限速度を超えないようにするのと同じだ。致死的な事故に遭う可能性は大幅に減るが、最速記録を更新することもなくなる。

 

「ふるいにかけられていない」リーダーはなぜインパクトが大きいのか?とムクンダに尋ねたところ、ほかのリーダーと決定的に異なるユニークな資質を持つからだと答えてくれた。ただし、「並外れて賢い」とか、「政治的に抜け目ない」わけではない、とも。
ユニークな資質とは、日ごろはネガティブな性質、欠点だと捉えられていながら、ある特殊な状況下で強みになるものだ。そうした資質は、たとえばチャーチルの偏執的な国防意識のように、本来は毒でありながら、ある状況下では本人の仕事ぶりを飛躍的に高めてくれるカンフル剤になる。
ムクンダはそれを「増強銺置一インテンシファイア」と名づけた。この概念こそが、あなたの最大の弱点を最大の強みに変えてくれる秘訣なのだ。


ハーバード大学ビジネススクールのムクンダは、それまでの研究結果に一貫性がなかった理由は、リーダーが根本的に異なる二つのタイプに分かれるからだと分析した。
第一のタイプは、チェンバレンのように政治家になる正規のコースで昇進を重ね、定石を踏んでものごとに対応し、周囲の期待に応える「ふるいにかけられた」リーダーだ。
第二のタイプは、正規のコースを経ずに指導者になった「ふるいにかけられていない」リーダーで、たとえば,会社員を経ずに起業した企業家、前大統領の辞任や暗殺により突然大統領職に就いた元副大統領 、あるいはリンカーンのように予想外の状況下でリーダーになった者などを指す。
「ふるいにかけられた」リーダーは、トップの座に就くまでに十分に審査されてきているので、常識的で伝統的に承認されてきた決定をくだす。手法が常套的なので、個々のリーダー間に大きな差異は見られない。リーダーが及ぼす影響力はさほど大きくないとした研究結果が多く見られた理由はここにある。
しかし「ふるいにかけられていない」リーダーは、システムによる審査を経てきていないので、過去に”承認済みの”決定をくだすとは限らないー多くの者は、そもそも過去に承認された決定すら知らない。バックグラウンドが異なるので、予測不可能なことをする場合もある。
その反面、彼らは変化や変革をもたらす。ルールを度外視して行動するので、自ら率いる組織自体を壊す場合もある。だがなかには、少数派だが、組織の悪しき信念体系や硬直性を打破し、大改革を成し遂げる偉大なリーダーもいる。

蘭は、劣悪な環境では萎れ、適正な環境で開花することを見てきた。なぜ怪物の一部は有望となり、ほかの怪物は望みなしに終わるのか。なぜ一部の人は才能ある変人となり、ほかの者はただの変人で終わるのか。

カリフォルニア大心理学教授のディーン·キース·サイモントンによれば、「創造性に富んだ天才が性格検査を受けると、精神病質(サイコパシー) の数値が中間域を示す。つまり、創造的天才たちは通常の人よりサイコパス的な傾向を示すが、その度合いは精神障害者よりは軽度である。彼らは適度な変人度を持つようだ」

私たちは、とかくものごとに「良い」「悪い」のレッテルを貼る。実際には、それらはたんに「異なる」だけなのに。

たとえば大多数の人は、正常なドーパミン受容体遺伝子DRD4-7Rを持つ。これは、ADHDアルコール依存症、暴力性と関連がある悪い遺伝子とされている。しかし、社会心理学の研究者のアリエル·クナフォが子どもを対象に行った実験では、別の可能性が示された。クナフォは、どちらの遺伝子の子どもが、自分から進んでほかの子とキャンディを分け合うかを調査した。通常三歳児は、必要に迫られなければお菓子を諦めたりしない。ところが、キャンディを分け与える傾向がより強かったのは、なんと7R遺伝子を持つ子たちだったのだ。「悪い遺伝子」を持つ子どもたちは、頼まれもしないのに、なぜほかの子にキャンディをあげたいと思ったのだろうか?
なぜなら7Rは、「悪い遺伝子」ではないからだ。
ナイフと同様に、7Rの良し悪しは状況次第で決まる。7Rを持つ子が虐待や育児放棄など、過酷な環境で育つとアルコール依存症やいじめっ子になる。しかし良い環境で育った7R遺伝子の子たちは,通常のDRD4遺伝子を持つ子たち以上に親切になる。つまり同一の遺伝子が、状況次第でその特性を変えるというわけだ。

 

 神経心理学者のデビッド·ウィークス博士によれば、「変わり者の人びとは社会的進化の変異種であり、自然選択に関して理論的な資料を提供している」という。すなわち、グールドのような蘭、そしてフェルプスのような有望な怪物のことである。

私たちは「最良」になろうとしてあまりに多くの時間を費やすが、多くの場合「最良」とはたんに世間並みということだ。卓越した人になるには、一風変わった人間になるべきだ。そのためには、世間一般の尺度に従っていてはいけない。世間は、自分たちが求めるものを必ずしも知らないからだ。むしろ、あなたなりの一番の個性こそが真の「最良」を意味する。

ジョン·スチュアート·ミルはかつて「変わり者になることを厭わない者があまりにも少ないこと、それこそがわれらの時代の根本的な危機なのだ」と嘆いた。適した環境さえ与えられれば、悪い遺伝子が良い遺伝子になり、変わり者が美しい花を咲かせる。

「専門家」や「専門的技能」といった言葉から、私たちは即「専心」や「情熱」といった肯定的な概念を連想する。だが、本質的に重要でないことにそこまで時間をかけて打ち込む行為には、必ず強迫観念の要素が含まれている。高校の首席たちが学業を仕事と見なし、ひたすら規則を守り、全科目でAを取ることに励んだように、強迫観念にとり憑かれた創造的人間は、ある種宗教的な熱意を持って目標に取り組み、成功するのだ。

 

数学の知識があれば明らかなように、平均値はくせものだ。高名な広告代理店のBBDOのCEOであるアンドリュー・ロビンソンもかつてこう言った。

「頭を冷蔵庫につっこんで、足先をバーナーにかざしていれば、平均体温は正常だ。私は、平均値にはいつも用心している」

統計学的にも、並外れた能力について考えるとき、平均値は何の意味もなさない。重要なのは分散で、標準からの散らばり具合だ。人間社会ではほぼ普遍的に、最悪のものをふるいにかけて取り除き、平均値を上げようとする。だがそれと同時に、分散も減らしている。釣鐘曲線の左端を切り捨てることは、たしかに平均値を改善するが、同時に、左端と思われながら、じつは右端の素晴らしい資質と不可分一体の特性を切り捨てることになりかねない。

 

二つのステップがある、と彼は答えた。
まず第一に、自分自身を知ること。古代デルポイの神殿の石に「汝自身を知れ」と刻まれていたのをはじめとして、この言葉は歴史に何度となく登場する。

あなたがもし、ルールに従って行動するのが得意な人、首席だったり成績優秀で表彰されたことがある人、「ふるいにかけられた」リーダーなら、その強みに倍賭けするといい。
自分を成功に導いてくれる道筋があることをしっかり確認しよう。実直な人びとは学校、あるいは、明らかな答えや既定のコースがある場所で功績をあげられるが、決まった道がないところでは、かなり苦戦することになる。調査によると、失業したとき、彼らの幸福度は、そこまで実直でない人びとに比べ、120%低下するという。道筋がないと迷子になってしぼうからだ。
どちらかというと規格外で、アーティストなど「ふるいにかけられていない」タイプだったら?その場合、既存の体制に従おうとしても、成果が限られるかもしれない、それよりは、自分自身で道を切り開こう。リスクをともなうが、それがあなたの人生だ。
自分を改善することは大切な心がけだが、私たちの根本的な個性はそれほど変化しないことが研究でも示されている。たとえば話すときの流暢さ、適応性、衝動性、謙虚さなどは、幼少期から成人期を通してほぼ変わらない。

 

著名な投資家、マーク・アンドリーセンは、スタンフォード大学での講演で次のように語った。

 ベンチャーキャピタルの仕事は100%「外れ値」、それも極端な外れ値への投資です。
「弱点がない企業ではなく、強みがある企業に投資しろ」というのが私たちのコンセプト。最初は当然のことに思えますが、これがなかなか微妙な判断を要するものでしてね。ベンチャーキャピタルとして標準的なやり方は、チェックボックスを埋めていくことです。「創立者良し、アイデア良し、製品良し、初期顧客良し 」と次々チェックを入れていった挙句に「オーケー、投資しよう」と決断します。その結果探しだした投資先はーーー注目すべき魅力が何もない会社だったりするのです。それらには、外れ値になるような圧倒的な強みがありません。裏を返せば、本当に素晴らしい強みがある会社には、たいてい深刻な欠点もあるということです。だからベンチャーキャピタルに警告したいのは、ヤバい欠陥があるからと投資先から外していたら、大勝利者になる企業に投資しないことになるということ。探すべきは、弱点なんか目じゃなくなるほど、かけがえのない強みがある新興企業です。

 

世界で最も裕福な人びとについて考えてみよう。彼らは皆、まじめに規則を守り、「外れ値」のようなマイナスの特性とは無縁な人間だろうか? いや、そんなことはない。
『フォーブス』誌が発表した「フォーブス400 (アメリカの富豪上位400人)」のうち、五八人は大学に行かなかったか、あるいは中途退学をしていたが、その58人(メンバーの15%)の平均資産額は48億ドルで、全メンバーの平均資産額(18億ドル)より167%も高く、これは、アイビーリーグの大学を卒業したメンバーの平均資産額の2倍以上に相当した。積極的に攻めまくるシリコンバレーの起業家といえば、現代を象徴する成功者というイメージだろう。思いつくままにそのイメージを並べればこんな感じだろうか? エネルギーの塊、リスクを冒す、短時間睡眠者、ばかげた行為を容認しない、自信とカリスマ性がある、果てしなく野心的、衝動に突き動かされ、片時もじっとしていない・・・。
まさにこれらの特性は、軽躁病の症状としても知られている。しかもジョンズ·ホプキンス大学の心理学者ジョン·ガートナーによる研究は、これがたんなる偶然でないことを示した。本格的な躁病患者は,社会で働くことが難しい。しかし軽躁病は、ゆるくでも現実と結びつきながら、目標に向かって片時も休まず、興奮状態で、衝動のままに突き進む仕事人をつくり出す。

 

お世辞は強力で、「たとえ見え透いていても」効果な発揮するとの調査結果もある。カリフォルニア大学バークレー校のジェニファー チャットマン教授は、調査でお世辞が逆効果になる限界点を探ろうとしたが、なんと限界点は見つからなかった。
フェファーは、この世界がフェアだという考えは捨てるべきだとし、次のように言い切る。
仕事を順調に維持している者、仕事を失った者の双方を調査した結果、次の教訓が得られた。上司を機嫌よくさせておければ、実際の仕事ぶりはあまり重要ではない。また逆に上司の機嫌を損ねたら、どんなに仕事で業績をあげても事態は好転しない
フェアプレーの精神で長時間頑張って働けば報われると思っている人には、胃に障るような結果ではないか。しかも、出世するのはゴマすりだけではないーいわゆる嫌なヤツもだ。

yamanatan.hatenablog.com


昇給の相談をするとき、あなたは双方が満足のいくウィンウィンの態度でのぞむだろうか? あろうことか、自分本位に昇給を要求する人のほうが結果が得られるという。『ハード・ビジネスレビュー』誌によると、同調性(人と仲良くつき合っていくことを重んじる性格)の低い人間のほうが、同調性が高い人間より年収が約1万ドル多いことが明らかになった。ちなみに財政面の信用度(クレジット·スコア)も同調性が低い人間のほうが高い。悲しいことに、人間には、親切は弱さの表れだと勘違いする傾向があるようだ。

 

”幸福学研究のゴッドフアーザー”として知られるオランダの社会学者、ルート·フェーンホーヴェンは「世界幸福データベース」を主宰している。同氏が幸福度の見地からすべての国を精査したところ、最も幸せからほど遠い国になったのがモルドバだった。
ソ連に属していたほとんど無名の国が、この疑わしくも不名誉な地位を得た根拠は何か?
モルドバ人はたがいをまったく信用しないということだ。モルドバ人の生活のほぼすべての面で信頼が欠如している。作家のエリック·ワイナーによると、あまりに多くの学生が教師に賄賂を渡して試験に合格するので、国民は、35歳以下の医者にはかかろうとしない。医師免許も金で買っていると考えられるからだ。
ワイナーは、モルドバ人の意識を一言で表したー「私の知ったことではない」。
この国で、集団の利益のために人びとを一致団結させることはとうてい不可能だ。誰も、他者の利益になるようなことをしようとしない。

 

 ミシガン大学政治学教授のロバート・アクセルロッドがいみじくも説明している。
利己的な人は、初めは成功しそうに見える。しかし長い目でみれば、彼らが成功するために必要とする環境そのものを破壊しかねないのだ

マキャベリ的に策略に長けて利己的になり始めれば、いずれは他者もそれに気づく。あなたが権力の座に就く前に彼らに報復されれば、形なしだ。またたとえ成功しても、問題を抱えることになる。あなたは、成功への道はルールを破ることだと示してしまったので、周囲も同じことをする。そうして、自分と同じような捕食者、他人を利用する者をつくり出すことになる。
一方で、善良な人びとはあなたの下から去っていく。波及効果が広がり、職場はあっという間に働きたくない場所になってしまう。そう、ちょうどモルドバのように。ひとたび信頼が失われると、何もかもが失われる。ある調査で、職場、運動チーム、家族等、さまざまな関係で周囲の人に最も望む特性は何かと尋ねたところ、答えは一貫して「信頼性」だった。
長い目で見ると組織内で利己主義はうまくいかないのだ。努力を極めて成功を成し遂げることは、じつは利己主義を超越し、周囲と信頼し合い、協力関係を築くことを意味する。

 

秩序、信頼、ルールの適用により、刑務所ギャングは、しまいにはどんどん会社に似てくる。「ショット・コーラー」(決定権のあるボス)が新入りに対して「新来者用アンケート」を配布することさえあるという。新入社員の意見を知るのは良いことだ。

そんなばかなと思うかもしれないが、これらすべてが効果をあげている。じつはマフィア型ギャングが蔓延っている腐敗した国々は、犯罪集団が分散している国々より経済的にうまくいき、経済成長率も高めだ。それらの国では、犯罪者は組織化され、組織犯罪に動員される。極悪非道な集団はたしかに社会にさまざまな悪影響を及ぼすが、それらが徹底している秩序は、「正の外部性」をもたらす。日本におけるヤクザの存在も、民事訴訟数と負の相関関係にある。研究によると、刑務所ギャングがいるアメリカの刑務所は、ギャング不在の刑務所より円滑に機能しているという。


なぜ、海賊は極悪非道な野蛮人だというイメージがあるのか。それはいわゆる「マーケティング」だ。いちいち交戦するより、人びとを震えあがらせて即降参させるほうが手っ取り早く、経費もかからず、安全にことを運べる。そこで彼らは聡明にも、野蛮で残忍なイメージをつくり出したというわけだ。
とはいえ、海賊が皆心やさしかったはずはなく、黒髭もロビン・フッドだったわけではない。たがいに協力し合ったのも利他主義からではなく、そのほうが稼業の理にかなっていたからだ。成功するにはルールと信頼が必要だと心得ており、イギリス王室海軍や、最大利益をあげるために船員を搾取する商業船での暮らしより魅力的でより公平なシステムを築くにいたった。

ピーター・リーソンが著書『海賊の経済学』(NTT出版)で述べているように、「世間一般の見方と異なり、海賊の生活は規律正しく、真面目だった」

 

刑務所ギャングと同様に、海賊も元々悪事を働くために結成されたわけではない。むしろ悪に対処するために作られたと言ってもいい。当時の商業船のオーナーは独裁者で、船長は日常的に職権を乱用していた。船員から戦利品の分け前を奪い、逆らえば処刑した。こうした略奪への対応と、上層部に痛めつけられずに航海したいという船員たちの思いから海賊は誕生したのだ。
海賊船はすこぶる民主的なところだった。すべての規則は全員一致で承認されなければならない。船長は、何か理由があればその地位から下ろされるので、暴君からしもべのような存在に近づいた。唯一、船長が全権を掌握できたのは、生死に関わる即断を強いられる交戦中のみだった。
要するに海賊は、人びとが喜んで働きたくなるような"会社"を形成するまでになっていた。船長が受け取る金額がほかの船員より著しく多いということもなく、ピーター・リーソンが述べているように、「最高賃金と最低賃金の差は、せいぜい一人分の賃金ほどだった」。また、船長に途方もない役得があるわけでもなく、寝床の大きさも、食事の量も、ほかの船員と変わらなかった。

しかも”海賊社”は、船員に数々の利点を与えた。勇敢に戦ったり、標的船を最初に見つけたりすると報奨金がもらえた。戦闘中に怪我した者は、被害届を出せば、補償制度によって一定額の手当てがもらえた。こうした人事制度は非常に好評で、史料によると、海賊は人材の補充にまったく苦労しなかったようだ。片や、英国海軍は兵士を確保するために強制的な徴兵に踏み切らざるを得なかった。

 

人びとを平等に扱ったほうが商売がうまくいく、ただそれだけの理由だった。
だがこの進歩的な取り組みは、人材を発掘し、また優秀な人材を維持するうえで大きな強みとなった。平均的な海賊船で、船員の25%が黒人だったと推定されている。さらに、人種に関係なく、すべての船員が船のさまざまな問題に関して投票権を持ち、賃金も均等に分配されていた。18世紀の初頭で、アメリカが奴隷制を廃止するじつに150年も前のことである。

経済学者たちは、海賊のビジネス手腕に舌を巻く。ピーター・リーソンは論文『海賊組織の法と経済』のなかで、「海賊の統治法は、船員に十分な秩序と協力関係を行き渡らせ、それにより海賊は、史上最も洗練され、成功した犯罪組織になった」と述べている。

 

 

 

 

 

 

残酷すぎる成功法則  9割まちがえる「その常識」を科学する

残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する

 

 

 

 

MONOQLO201808

 アプリが使えるKindleで、デジタルペーパーとしても使用可とのことで、たしかに特性をちゃんと理解していれば、面白い製品だと思いました。僕自身はKindleとdpt-rp1の二台持ちのままでいいなと思いました。もう少し価格が安いとコスパで戦えそう。

 格安プロジェクター、2月号でも紹介されていたELEPHASの対抗馬として、DBPOWERが紹介されていました。10000円を切る超コスパには目を見張るものがありますが、 4Kに慣れている身には少し暗すぎました。格安プロジェクタが欲しければ、素直にELEPHASでいい気がします。

yamanatan.hatenablog.com

 これ気持ちいいんですが、ちょっと邪魔です。マジックソープと併せて使っています。

ヘルシーフットウォッシャー(健康足洗いマット) ブルー

ヘルシーフットウォッシャー(健康足洗いマット) ブルー

 
マジックソープ ローズ 944ml

マジックソープ ローズ 944ml

 

 

格安ブランドVSユニクロはなんだかんだユニクロ買っておけばOKという結果に、流石だ。

MONOQLO(モノクロ) 2018年 08 月号 [雑誌]

MONOQLO(モノクロ) 2018年 08 月号 [雑誌]

 

  

ゲーム理論はアート

日本人ゲーム理論家では五本の指に入る松島先生によるゲーム理論の手ほどき、とくに第三章、第四章のアブルー・松島メカニズムの説明は圧巻。

 

ただやみくもにその詳細を調べ上げても、事の本質に迫れないばかりか、かえってますます混乱していくような難題だということだ。

問題を調査するための「基本方針」をきちんと定めていかないといけない。・・・基本方針は、論理的に首尾一貫した、社会の仕組みを簡潔に表現する「社会理論」でなければならない。そして、方針をどのように定めるかは、まるで芸術家が作品を生み出すような、創造的作業になる。・・・「ゲーム理論」という名の数学を使うことによって、理想的になされることを解き明かしたい。

現実にまったく背を向けて、既存のモデルを機械的に拡張するだけなら、そのうち社会科学は枯渇してしまう。だから、そうならないように、自分の経験や人生観、外部の観測などを、社会科学にどんどんぶつけていかないといけない。

 

モデルは、仮説形成の段階から、正しいモデルかどうかの真偽を問う「実証的段階」に進むことになる。このような研究のステップを係止した場合、ゲーム理論は悪い官僚主義に利用される恐れがでてくる。

官僚主義的悪用とは、問題解決の答えが先に決まっていて、あとから、その答えの裏書きができるような、真偽は定かではないがもっともらしく聞こえるような仮説的モデルを、御用学者に見繕ってもらうことである。こんな御用学は、創造的行為をやめてしまった研究者が陥りがちな背任の代表格である。

 

スミスは、賢明な利己的個人であれば、他人の足を引っ張るようなことはせず、自身の利己的動機と矛盾しない仕方で、他人との利害をうまく調整する能力がある、つまりインセンティブの問題を解決する自助の能力がある、と仮定したのだ。では、果たしてどうやって、インセンティブの問題が解決されるというのか。スミスはこれについて明確な説明をしなかった。

そのため、インセンティブの問題は、スミス以降の経済学に課せられた大きな宿題になった。この大問題は、ゲーム理論の登場によって初めて体系的に分析できるようになったのである。

 

 オークションの実態は、善悪入り交じるような一筋縄でいかない代物だ。だから、オークションと上手に付き合える社会は成熟度が高いと言っていい。残念ながら日本はそうでない。

上手にルールがデザインされれば、オークションによって、品物は、常にそれを一番欲しがっている人の手に渡るようにできる。一気に最大多数の最大幸福が実現されるのだ。

みんなのニーズや内緒にしておきたいことが白日のもとにさらされることにもなる。これが災いして、思惑も駆け引きも複雑になることもある。オークションのルールデザインに失敗すると、いらぬ危険やトラブルが無視できなくなるデリケートなしくみでもある。

しかし、こんなオークションと上手に付き合える社会になることこそが、資本主義にまだまだ未来があると言えないだろうか。その点に関してはたして日本はどうか。

日本では、入札といえば談合がつきもので、今やDangoは世界共通語になっている。談合は、入札のルールに問題があるときには、プラスに働くことがないわけではないが、きちんとデザインされたルールにとっては、天敵以外の何ものでもない。このことを知らずに、談合こそは日本の文化などと本気でのたまう学者もいるのだから、日本文化をおとしめるのも大概にせよと言いたい。

せり上げは、各参加者に、どのくらい欲しているかについて、正直に表明させることができる。こうして、本当に一番欲している人に品物を割り当てることができる。

せり上げがもつこの願ってもない特性を、社会の様々な問題の解決にも応用できないだろうか。そうすれば、いつでも、国民全体のニーズを正しく把握でき、国民全体の満足を最大限に高めることができよう。さらには、権力者や癒着体質の企業が、既得権益を振りかざし、大声で主張して、何でもかんでも政治決着に持っていく。そんな不公平で不透明な事態を回避できる。

1960年頃、経済学者ビックリーは、こんなせり上げ入札の値付けの魔術を複数単位や複数種類の財の値付けなどの、もっと一般的な問題に拡張する研究をした。

押しの強い、声のでかい人、裏でズルをやれる人が勝つような決め方を、政府などがしていてはいけない。オークションのような透明性の高い決め方のルールを、困難でも、成果が見えにくくても、積極的、具体的に取り入れる姿勢を政府は持つべきだ。

しかし、どうも日本ではこういった理屈が通らないらしい。

 

世界中がオークションをこぞって取り入れた、エポックメイキングな出来事・・・携帯電話事業者に周波数利用免許を割り当てる、電気通信産業の政策現場において起こった。1994年以降の話である。

アメリカ政府は、ルール設計を、その道のプロとなった元俊英たちに依頼して、「SMRA(Simultaneous Multiple Round Auction)」と呼ばれる新ルールを完成させたのだ。それを実施した結果、数兆円規模のとてつもない大商いになったのである。

このオークションは単なるバブル現象のように思えなくもないので、今となっては大手を振って大成功とはいい難いかもしれない。が、それでも透明性の高い配分を実現できたこと、国民の電波利権を守ったことには大きな意義があるのだ。

アメリカに続けと、世界中が周波数免許割当にオークションを導入した。談合や不都合はたくさん起きた。が、この世界規模の経験は後々の妙薬になっていった。今までに、OECD加盟国全ては、オークションによって周波数免許を割り当てるようになっている。いや、一国だけそうじゃない国があった。それは日本だ。

公共目的にオークションを導入する政策は、いわば、「自由主義のマスクをかぶる全体主義国家」出ないことを世界に知らしめるための試金石だ。なのに、我が国は、一度も真面目に取りあわなかった。

 

 スタンフォード大学の経済学者アルビン・ロスが、腎交換ネットワークという社会システムを考案した。適合条件を満たさない親子は、まずこのネットワークに登録する。(いやなら、登録しなければいいだけのこと。)登録すれば、ネットワークの管理者は、適合条件を満たす別の登録者を探してくれる。見つかれば、この登録者の腎臓を移植して、命が助かる。一方、助かった子の親は、他の登録者の子供に、今度は自身の腎臓を提供する。こうして、交換によって、不適合のために泣き寝井入していた大勢の患者が救われる。

日本人は自身のタブーを乗り越えられない。日本では、人口官ネットワークは、今の所普及していない。しかも、移植学会のような権威に、ウェブ上で、交換腎移植は社会システムによって推進すべきでない、とまで言われてしまう 

ドナー交換腎移植は医学的・倫理的に大きな問題を含むものであり、個別の事例として各施設の倫理審査のもとに行われるべきものである。したがって、ドナー交換ネットワークなどの「社会的なシステム」によりドナー交換腎移植を推進すべきものではない。

www.asas.or.jp

 気鋭のゲーム理論家アンバー(Utku Unver)をはじめとするグループは、肺の交換ネットワークについても研究している。肺は5つの部位で構成されている。だから、肺に疾患がある場合には、複数のドナーが必要になる。親戚や脳死者からの移植だけではどうにもならないケースなのだ。しかし、交換ネットワークがうまくデザインされれば、こんな悪条件のケースでも、多くの人命を救うことができるようになるかもしれない。

日本人の奇妙な行動パターンの例として、日本人は、腎交換ネットワーク導入に断固反対する。その一方で、腎臓疾患で困っている日本の家族は、移植手術を受けるべく、大変な思いで海外長期滞在を決断する。今度は、そのような報道を耳にすれば、頑張って、気の毒に、応援しますと大合唱になる。日本人本来の、優しい心がそう叫ばせるのだが、これは何とも残酷すぎる優しさだ。

 

世間体を気にして、人と違うことはしない、偉い人にはさからわない。同調や服従と言ったこんな態度は、日本人の専売特許のように思うことがある。

これらは、タブーを守るための世界共通手段でもある。・・・こんな性向の人物は、悪玉権威者の言いなりになる典型だからだ。

アーレントの観察の重要なポイントは、独裁者によるマインドコントロールによって衆愚が生み出されるという点にある。これは、政治は民主か専制か、という問い事態が不完全で不毛であり、政治的決定のプロセスを制度設計の理論的な問題として考えるべきことを示唆する。

 

1990年代、ニューヨークで急激に犯罪率が低下した。メディアはこぞって、これは市長ジュリアーニが大胆な犯罪撲滅政策を講じた賜物だ、素晴らしいと称賛した。ジュリアーニ市長は、人家の窓ガラスが割れたままと言った些細なことでも、犯罪の早期発見につながるとして、徹底的に取り締まったのだ。

シカゴ大学の経済学者スティーブン・レヴィット教授の研究グループが大都市の犯罪率滴下の原因を精緻に実証分析したところ、このような徹底取り締まりは、あまり効果がなかったらしい。それどころか、この犯罪率低下には、さかのぼること20年前、アメリカ社会において中絶を合憲とした、とある裁判(ロー対ウェイド裁判)の判決の影響が大きい、とのことである。

重要な観測を得た場合に、次にするべきは新しい仮説形成である。これは理論の仕事になってくる。「理論なき計測」は、場合によっては、ただの危険分子に過ぎないのだ。

本当の経済学は観測のあとから始まる。経済学の大事な使命は、社会の出来事と、社会構成の根本との間に、どのような関係があるかについて、きちんと仮説形成して見定めていくことにある。もしエビデンス・ベースドの政策を不用意に浅薄に吹聴するのなら、それは大概にせよ、と言いたい。

 

日本経済が絶好調だった時、いろんな経済学者が、日本経済や経営のシステムは独特だが実は素晴らしいのだと世界中に吹聴していた。私は、これに嫌悪感を抱いていた。今や、年功や天下りなどの日本的慣行といわれるものは、非効率、差別、格差の温床だ。日本経済の普及活動は、今となっては、経済学のディシプリンへの、実害の大きい、後味の悪い、不毛な挑戦だった。

 

 各トレーダーにとって、電話会社と契約することは「優位戦略(他の競争相手がどのような戦略をしようとも、常にベストな戦略のこと)」になっている。

こうして、全員が契約することで、この電話会社は、99億円という法外な設備投資を全額回収できてあまりある、ということになる。こうして、フラッシュボーイがくすねとる101億円の大半は、シカゴとニューヨークの直線トンネルのような、まったくもって非生産的な設備投資の回収にどんどんつぎ込まれていくことになる。

 フラッシュウォーズに終止符を打つ手・・・連続時間取引をやめてしまえばいいのだ。

フラッシュボーイの早いものがちレースは、1000分の1秒を競う、我々の感覚では手に負えない別次元のアスリート競技だ。しかし、バディッシュ達によるミリ秒単位の取引データによれば、この極端な高速レースは、むしろ人工的に利ざや取りのチャンスを生み出しているだけという有様のようだ。極端な高速取引は、彼らのレースのせいで、市場効率性にはあまり寄与していないらしい。

具体的、実践的な取引ルールとして「高頻度バッチオークション(frequent batch auction)」を提案した。・・・複数の売り手と書いての需給をすり合わせるこのようなやり方は「ダブルオークション」と呼ばれる。・・・バッチオークションは、ダブルオークションの代表例である。・・・マッチングマーケットデザイン・・・オークションとは異なり、金銭のやり取りを伴わない配分をどうするかを検討する、実践的な人気分野だ。

 一昔のアメリカでの話だが、労働市場が不完全なため、研修医候補の医学生をめぐって、複数の病院が青田買い競争をする事態が深刻化した。最悪のシナリオは、専門分野もまだ定まらないような早いタイミングで、就職内定が加速化していく事態である。

アメリカの医師会は、青田買いを全面禁止し、卒業時に合わせて、全卒業生、全病院が一同に介して、希望を提出させ、「受け入れ保留アルゴリズム(differed acceptance algorithms)」と呼ばれるマッチングアルゴリズムに従って、一気に決着させるという規則を制定した。・・・仮にある病院と卒業生が契約していても、あとから別の卒業生が名乗りを上げた場合に、病院は契約をキャンセルして、この別の卒業生と契約し直すことができるとするルールである。これは、メカニズムデザインが、早いもの勝ちを排除することで、より良い市場を作った好例である。

我々がこの例から本当に学ぶべきことは、「メカニズムデザイン(制度設計)する」ということの、もっと「本質」的な意味についてだ。つまりそれは、青田買いをしたら罰金を科す、とかいった程度の姑息な治療だけでなく、問題の所在を突き止め、その根本原因を取り除く、本格的な社会の仕組みの「治療」を行うことによって、新しい研修マッチング制度を樹立させたことだ。

 

 想定外の実験結果を目の当たりにして、既存の理論仮説を練り直し、新しい仮説を思いつこうではないか。そのため、プレーヤーの合理性だけでなく、切れば血の出るような生身の「感情」をも、ゲームの理論の中に取り入れようではないか。

 

ウーバーのプラットフォーム・ビジネスは、十分な「厚み」をキープでき、安全運転を守る「暗黙の強調」のインセンティブを、ドライバーからうまく引き出している。ガバナンスにずいぶん成功しているように、私には思える。

ウーバーのやり方は、ドライバーに高い運転技術を要求することで安全を担保する日本式の「許可制」とは、対局にある。

ウーバーのような情報システムなら、日本政府がなかなか手放せない許可制にあまり頼らずに、ガバナンスを維持できる。

 

 

Begin201808

安くていいモノランキング

 

某所で話題になったMAKITAの充電式コーヒーメーカー。以外に味も高評価なのが笑える。デザインもファンにはたまらない無骨さ。

マキタ(makita) 充電式コーヒーメーカー 18V CM500DZ

マキタ(makita) 充電式コーヒーメーカー 18V CM500DZ

 

 ニューヨークで人気のシリコン製ポータブルカップ、Stojo。近所のインテリアショップで2000円位で購入しました。Begin情報ではストローなし(1500円)・ストロー付き(2100円)が定価とのこと。飲んだあとに小さく畳めるのが最大のポイント。

 やや脆いが、サイズがいい&デザインとアイデアが秀逸なライゼンタールのショッピングカート。ただ安くて「いいもの」かと言われると・・・。

ライゼンタール ショッピングカート 折り畳み式 バロックトープ 39-1399-00

ライゼンタール ショッピングカート 折り畳み式 バロックトープ 39-1399-00

 

 僕もBEAMSで買ったホカオネオネ(HOKA ONEONE)のリカバリーサンダル。ランニングなど本来のリカバリーの使い方はもちろん、革靴で疲れた脚をリカバーするにも効果的。安いかな?笑

 こちらも評判がいいTELICのサンダル。この夏に試してみたい。

 最近インテリアブログや料理ブログでおすすめされまくっているコモンの波佐見焼。これぞまさしく安くていいものです。

波佐見焼 コモン ボウル 150mm イエロー 13228

波佐見焼 コモン ボウル 150mm イエロー 13228

 
波佐見焼 コモン ボウル 210mm ネイビー 13237

波佐見焼 コモン ボウル 210mm ネイビー 13237

 
波佐見焼 コモン プレート210mm ネイビー 13213

波佐見焼 コモン プレート210mm ネイビー 13213

 

 これは知りませんでした。ポーターのカミー、隠れたロングセラーらしいです。底鋲もあって、めちゃくちゃ使いやすそうなので、今度チェックしてこようと思います。

 マスターワークスは楽しみですね。明らかにKnotを意識したプライシングと使い勝手のよさ、Knotのミヨタ(シチズン)に対抗して、ムーブメントはSEIKOエプソン製。

www.fashion-press.net

Begin (ビギン) 2018年 8月号 [雑誌]

Begin (ビギン) 2018年 8月号 [雑誌]

 

 

メンズクラブ201807

スニーカー特集が気になったので。

フランスのADIEU、スニーカーはAmazonで見つからず。 

 日本の新興ブランドYOAK、ミニマルでかっちりしたデザインが可愛い。

 ポロ・ラルフローレンのスニーカーは可愛すぎず、ユニセックスなデザインでしかも安いので重宝します。

 Acne Studiosってメンズもあるんですね(Amazonでは見つからず)。

 可愛い。

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Acne Studios - Lars Leather ホワイト

 J.M.WESTONってスニーカー出してたのか(Amazonでは見つからず)。

 ロランギャロスモデルが信じられないくらい可愛い。

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https://www.jmweston.com/jp/basket-weston-roland-garros-cuir-veau-lisse-bleu-details-orange

ここも初めて聞きました。ZDA for Graphpaper(本誌ではZADと誤記されているが)。スエード地で使いやすそうです。

graphpaper-store.com

A.P.Cのスニーカーは一度現物を見てみたいなーと思いつつ、保留中。靴紐がやたら可愛いです。

www.apcjp.com

www.fashionsnap.com

 BEYENEは一度だけデパートで現物見たことありますが、めっちゃレザーの質感よかったです。

 DIESELのスニーカーは一本持ってますが、合わせやすくてオヌヌメです。このスリッポン型は履きやすそう。

レザースニーカーで履きやすさも!となったら忘れちゃいけないSPINGLE MOVE、ハイテクスニーカー並みに脚に負担がかかりません。広島発祥なんですよね。

 スペリートップサイダー、デッキシューズとして室内で使ってます。レディースもいいですね。

 定番のAdidas Samba、とにかく合わせやすいので色違いを常備しておけばほとんど困りません(雨の日以外は)。ブルーのタグもワンポイントで映えます。

 世界の軍用トレーニングシューズを現代的に解釈して復刻しているリプロダクションオブファウンド、定番のジャーマントレーナーだけでなく、様々な国の復刻が楽しめます。 

 オニツカタイガーはやはりトリコが一番好きです。