Depot

つれづれなるままに、日暮し、PCにむかひて、心にうつりゆくよしなしごとをそかはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。

Curriculum Vitae

Yamanatan Kac

日本科学技術大学理学部物理学科(上田次郎ゼミ)

帝都大学大学院理工学部物理学科(湯川学ゼミ)

Ph.D.

專門:システム科学

f:id:yamanatan:20151229233043j:plain

About #stars

  • ☆ (must read)
  • ☆☆☆ (nice read)
  • ☆☆☆ (partly interesting)

Favorite Food

  • Citrus hassaku
  • Matcha au lait
  • Chocolate-mint ice cream
  • Vinegared ginger (Gari in Japanese)
  • Gōngbǎo Jīdīng(宮保鶏丁)

What I don't like

  • 手段と目的が一致しないこと
  • 本質的でないこと
  • 無知なのに傲慢な人
  • 自己愛性パーソナリティ障害な方々

Favorite Drama

Favorite Movie

Favorite Anime

Dream

  • 黒猫を飼ってセーレムって名付けること
  • 図書館に住む(家を図書館にする)こと
  • フレンズみたいな友達関係を築くこと
  • ウィーン・フィルニューイヤーコンサートを生で聞きに行くこと
  • 出演者全員コスプレの結婚式をあげること

例えばこういうの

Dunafon Castle Wedding - Heather and Bobby — Philadelphia Wedding Photographers - The Willinghams

  • 全編オペラ(参加者も台本付きでガチで参加させる)の結婚式をあげること
  • イビサ島に新婚旅行に行くこと。

帝都大学の有名人について

  • 僕の指導教官でもある湯川学帝都大学物理学助教授(准教授)
  • 理工学部の名物教授といえば、渡来角之進教授。何言ってるかわからない講義で有名
  • 附属病院の下村教授。奥さんと娘さんが美人揃いであることでも有名。
  • UCLA元教授の国立笙一郎さんはうちの医学部出身。
  • 学生時代に文学部を主席で卒業され、現在は文学部で心理学を教えている秋山教授。よく一緒にいる女の人は奥様?
  • 同じく心理学専攻で帝都大学史上最年少で教授になった葛城リョウ先生。秋山さんと葛城さんは学生時代にライバルだったとかいう噂も・・・。
  • 今は刑事になったらしいですが、昔は動物生態学分野で有名だった都島さん。
  • 講義しに来ている推理作家の高村耕司さん。
  • 直森賞、菊川賞、国際文学芸術賞大賞受賞作家の宇佐見さんはうちの法学部OB。

現代の名演奏家50 クラシック音楽の天才・奇才・異才

カルロス・クライバー 

父子とも大指揮者となると、エーリヒとカルロスのクライバー父子しかいない。・・・1934年になると、フルトヴェングラーナチス政権と対立し、ベルリンでの公職を辞任・・・クライバーだけでなく、ワルタークレンペラー、ブレッヒなど次々と名指揮者が出ていき、人材不足に陥った。そこへ水性のごとくベルリンに登場したのがヘルベルト・フォン・カラヤンだった。・・・デビュー公演でカルロス・クライバーは「カール・ケラー」という偽名で出演・・・父は「幸運を祈る、ケラー殿」と電報を打ち、息子を励ました。・・・カルロスは自分の実力だけで成功したのだ。

有名になるとクライバーはめったに出演しなくなった。カルロス・クライバーの才能を認めていたカラヤンは、「あいつは冷蔵庫がからになるまで仕事をしない」・・・日本のファンの間では「クライバーの家に空き巣に入り、冷蔵庫をカラにしてこい」

父エーリヒ「可哀想に、あいつには音楽の才能がある」

Various: Complete Orchestra Re

Various: Complete Orchestra Re

 

 アルトゥーロ・ベネディッティ・ミケランジェリ

20世紀後半最高のピアノ教師・・・ポリーニアルゲリッチという2人の現代最高のピアニストの師なのだ。

 ミケランジェリは、生涯に出た演奏会よりも、キャンセルした演奏会のほうが多い・・・キャンセル魔・・・彼は完璧主義者だったので、ピアノやホールが自分の考えている響きではないと判断すると、その瞬間にキャンセルを決断した。

アルゲリッチ・・・レッスンを受けたのは一年半で4回だけ・・・教えたかったのは「静寂の音楽」だった・・・アルゲリッチもまたキャンセル魔となる。・・・これ以上支持しても意味が無いと判断して・・・ホロヴィッツの元へ・・・弟子入りを断った・・・色々あり65年のショパンコンクールで優勝・・・60年のポリーニに続き「ミケランジェリのでし」が二回連続して優勝・・・一人はミケランジェリのもとへ行く前に優勝し、ひとりは決別した後に優勝したわけで、ふたりとも彼の指導のおかげで栄冠を得たわけではない。

1955年はハラシェヴィチが優勝・・・審査員だったミケランジェリアシュケナージを強く推し、意見が通らないとわかると途中で帰った・・・80年のコンクールではアルゲリッチポゴレリチの演奏を、他の審査員が奇抜すぎると認めず第三次予選で落としたことに抗議して辞任し、彼は天才よと言い残してワルシャワを去った。この事件のおかげで、優勝したダン・タイ・ソンよりもポゴレリチのほうがスターになってしまった。

Maurizio Pollini Complete Recordings on Deutsche Grammophon

Maurizio Pollini Complete Recordings on Deutsche Grammophon

 
Various: Complete Recordings

Various: Complete Recordings

 
Arturo Benedetti Michelangeli -Complete Recordings On Deutsche Grammophon

Arturo Benedetti Michelangeli -Complete Recordings On Deutsche Grammophon

 

 イ・ムジチ

トスカニーニが絶賛、12人の若者の演奏を聞いた。彼らは素晴らしかった。音楽はまだ死んでいなかった。

 巨匠の絶賛・・・リストがベートーヴェンに絶賛されたのが伝説となったのに似ている。

ヴィヴァルディ:協奏曲集<四季>

ヴィヴァルディ:協奏曲集<四季>

 

 エレーヌ・グリモー

 私は音楽が空間を支配し、空間そのものとなるのを感じた。

彼女はパリ音楽院でも自分の居場所を見つけられず、やめてしまう。・・・チャイコフスキーコンクールに挑戦するが、入賞できない。それなのに、当第一のピアニストになってしまうのだから、音楽院やコンクールは無意味だと言う説の正しさの一例となる。

バレンボイムとは、演奏の方法と曲目で激しく対立した。若きピアニストはマエストロの言いなりにならない。

クレーメルからは譜面上での知的な練習、アルゲリッチからは直感の生命力を教わった。彼女はそれを人生を決定する出会いと記す。

Helene Grimaud: The Warner Recordings

Helene Grimaud: The Warner Recordings

 

 アンネ=ゾフィー・ムター

カラヤンは妻エリエッチに、ムターについてこう語った。「才能があるなんてものじゃない。彼女は、真のヴァイオリンの天才だ」

カラヤンの死により、音楽界から帝王はいなくなった。そしていつの頃からか、ムターは女王と呼ばれている。

個人的に好きなのはヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K.216(シュトラスブルグ協奏曲)

モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲全集

モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲全集

 

 エミール・ギレリス

 ギレリス少年がベートーヴェンの熱情ソナタを引き始めると、ルービンシュタインは最初の数小節を聞いただけで、天才だと見抜いた。・・・ソ連国内ではまだ無名に近い。同じオデッサに住むギレリスの一歳上のスヴァトスタフ・リヒテルは、さらに無名だった。なにしろリヒテルはこの時のルービンシュタインの演奏を聞いて啓示を受け、ピアニストになろうと決意したのだ。

第一回チャイコフスキー国際コンクール・・・アメリカからやって来たヴァン・クライバーンという青年が・・圧倒的な腕前だったのだ。・・・審査員の1人リヒテルが、二次選考に残った20名のうち、クライバーンには満点を投じ、15名には0点を投じた。・・・審査委員長のギレリスは当惑しつつ、点数の付け方を説明した。しかしリヒテルは平然と、「好きになれない演奏には点数をつけようがない」と言い放った。・・・当時の最高権力者であるフルシチョフ首相に面会を求め、「クライバーンというアメリカ人を優勝させたい」と伝えた。フルシチョフは、「そいつが、いちばんうまいのか。それなら、そいつにやれ」と許可した。

Beethoven Sonatas

Beethoven Sonatas

 
Van Cliburn Complete Album Collection

Van Cliburn Complete Album Collection

 

 アルフレッド・ブレンデル

1960年代のウィーンで活躍していた3人の若手ピアニストは、日本では「三羽鴉(がらす)」と呼ばれた。グルダ、デームス、バドゥラ=スコダである。・・・3人と親しくしていながら、当時はあまり注目されていなかったのがブレンデル

「私にとってグールドはなってはいけない演奏家の典型でした。エキセントリックで、何が何でも作曲家の意図や作品の性格に反することをしようとする人でした」

一方のグールドは、「ブレンデルの弾く(モーツァルトの)協奏曲は、私が聞いた中では一番だと思います。熱と愛情がほどよく混じり合っている点で、あれ以上のものは全く想像できません」・・・もっとも、グールドはモーツァルトそのものに「彼の死は早すぎたというより遅すぎた」と語り、「感銘をうけたことはない」とまで言っているので、ブレンデルへの賛辞も皮肉かもしれない。だいたい、演奏そのものではなく、熱と愛情がほどよく混じり合っている点を評価しているのだ。・・・ブレンデル「彼はとても親切なことを書いてくれ、私のモーツァルトの録音を褒めてくれた」と語っているが、これもまた皮肉かもしれない。

一度だけだが会ったことがある。・・・ブレンデルはグールドの演奏について、「リズムを譜面通りに付点リズムで弾いていない」と指摘・・・次にバドゥラ=スコダがブレンデルが弾くベートーヴェンのハンマークラヴィーアの録音を聞かせると、グールドは「譜面にないオクターヴで弾いている」と指摘した。

ブレンデル「グールドはとても感じの良い格好のいい青年」だったと語るが、要するに、その音楽については褒めていない。・・・「あえて申し上げたい。譜面を正確に読むことは極めて難しい仕事です。」

シューベルト:ピアノ五重奏曲<ます>/モーァルト:ピアノ四重奏曲第1番

シューベルト:ピアノ五重奏曲<ます>/モーァルト:ピアノ四重奏曲第1番

 

 アンドレ・プレヴィン

 プレヴィンは作曲家でありピアニストであり、指揮者でもある。・・・現代のモーツァルトと讃えられてもおかしくはない。・・・20世紀のモーツァルトのような人が、すでにアメリカにはいた―レナード・バーンスタインである。・・・20世紀最大のピアニストであるホロヴィッツは、バーンスタインから何度も共演を持ちかけられたが、「君のほうが目立つから、いやだよ」と断り続けたというのだ。

レナード・バーンスタインがサンフランシスコに来て、サンフランシスコ交響楽団を指揮した。それを見学したブレヴィンはすっかり影響されてしまい、その数日後に、モントゥーのレッスンで指揮を始めると、「バーンスタイン君を見たね」と見破られてしまった。手取り足取り教えたわけでもないのに影響を与えたバーンスタインも、見て聞いていただけでそっくりの指揮が出来たプレヴィンも、そして瞬時に見破ったモントゥーも、いずれも天才である。

Tchaikovsky: Swan Lake/Sleepin

Tchaikovsky: Swan Lake/Sleepin

 
Trio Jazz: King Size

Trio Jazz: King Size

 

 ジョン・エリオット・ガーディナー

カラヤンの晩年のコンサートを聞いて、彼が力を行使するやり方にはどこか邪悪なところがあり、それが音楽を損なっているという印象を受けました。そこには何の驚きも、喜びの瞬間もありませんでした。型どおりとしか感じられなかった。全てが自己中心的で、全てが彼を中心に回っていたのです。

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 ニューイヤーコンサート・・・指揮者が毎年交代するようになるのは1987年のカラヤンからで、それ以前は、1980年から86年まではロリン・マゼール、その前は1955年から79年まで25年間に渡り、ウィリー・ボスコフスキーがずっと指揮していた。さらにその前はクレメンス・クラウスが1939年から指揮していた。

ピエール・ブーレーズ

「このままでは音楽が死んでしまいます。一体誰が、音楽がはまり込んでいる問題から解放させるのですか!」

 メシアンは即答した。「もちろん、ブーレーズ、君さ!」

ブーレーズは自分が何をするために音楽を学んでいるのかも、よく理解していなかったのだろう。だが、何かをやらなければならないことだけは分かっており、メシアンもまた、この若者が音楽史に残るであろう天才だとも分かっていたのだ。

パリ音楽院時代・・・ランパルによるとブーレーズは「好きな作曲家はまったくなかった」「彼は反抗的で、彼を楽しませる音楽はほとんどなかった」

The Complete Columbia Album Collection [67CD Boxset]

The Complete Columbia Album Collection [67CD Boxset]

 

 ダニエル・バレンボイム

イスラエルがドイツ音楽を受け入れるには様々なプロセスがあり、その多くに、バレンボイムが関わっている。

 イスラエルはドイツ音楽とドイツの音楽家を徐々に受け容れていったが、例外がナチス党員であったカラヤンヒトラーが心酔し「ナチスの音楽」のイメージが強いワーグナーだった。・・・ワーグナーヒトラーが生まれる前に死んでおり、ホロコーストに対する直接の責任はない。

 ミシェル・ペロフ

同業のカップルがうまくいかなくなるのは、どちらかが才能の差を見せつけられることに、耐えられなくなるケースが多い。 二人(アルゲリッチとペロフ)の場合、ペロフがピアノを弾けなくなるという形で現れた。

アルゲリッチが対して練習もしないのに、強大でパワフルで、しかも美しい演奏を、苦もなくしていることに、ペロフが焦ってしまい、さらに自分がアルゲリッチの真似をしてしまうことを恐れるようになった(ベラミーによるアルゲリッチの伝記)

アルゲリッチについては「偉大なピアニストです。彼女には独自のインスピレーションと音楽性があり、あの超絶技巧は、誰もが称賛せざるを得ません」と今も絶賛している。 

ドビュッシー:ピアノ作品全集

ドビュッシー:ピアノ作品全集

 

 マルタ・アルゲリッチ

 ホロヴィッツの終演後、アルゲリッチが楽屋を尋ねると、彼女に気づいたホロヴィッツが「あなたこそ、最高だ」と叫んだので、彼女が「それはあなたのことです」と言い返したという逸話がある。

コラール「ホロヴィッツは、アルゲリッチが自分と同じように弾ける唯一のピアニストであることを認めていた」「ふたりとも自由な心の持ち主で、ピアノを思いのままに操り、一瞬にして聞く人を征服する恐るべき能力を持ったピアニストである」と評している。

 

Martha Argerich: Complete Recordings On Deutsche Gramophon

Martha Argerich: Complete Recordings On Deutsche Gramophon

 

 レナード・バーンスタイン

「さっき、アメリカでもっとも偉大なユダヤ人の作曲家、ジョージ・ガーシュウィンがなくなりました。これからガーシュウィンの曲を弾きますが、終わっても拍手はしないで下さい」

彼はガーシュウィンのプレリュード第二番を弾いた。子どもたちは静かにその音楽を聴いた。

「重苦しい静けさだった。その時初めて、音楽の力を感じた。演奏を終えた後、その場を去りながら、自分がガーシュウィンになったような気がした。その曲を自分が作曲したような気になった」

音楽の力を感じたい青年は、やがてガーシュウィンの次に「アメリカでもっとも偉大なユダヤ人の音楽家」となり、多くの若者に直接・間接に影響を与えた。

The Complete Mahler Symphonies

The Complete Mahler Symphonies

 

 

 

 

LIFE SHIFT

 70歳、80歳、100歳になった自分が今の自分をどう見るかを考えてほしい。今あなたが下そうとしている決断は、未来の自分の厳しい評価に耐えられるだろうか?・・・人生が短く、人々が人生で多くの遺構を経験しなかった頃は、取り立てて深く考えなくても『私は何者か?』と言うと位の答えは自ずと見えてきた。しかし、人生が長くなり、多くの移行を経験する時代には、人生全体を貫く要素が何かを意識的に問わなくてはならない。

生涯を通じてより多くの変化を経験し、より多くの不確実性に直面する・・・柔軟性をもって、将来に方向転換と再投資を行う覚悟を持っておくこと・・・ポール・オースター「あらゆる自体に備えていないということは、全く備えがないのと同じだ。」

ハーバード大学の経済学者クローディア・ゴールディンとローレンス・カッツによれば、教育とテクノロジーは抜きつ抜かれつの競争を続けてきた。テクノロジーが進歩して、それを使いこなせる高スキル労働者への需要が増加するペースに、教育によって高スキル労働者が供給されるペースが追いつかなければ、高度なスキルの持ち主に支払われる賃金は上昇する。一方、スキルを持たない低学歴層の賃金は下がり、所得格差が広がる。しかし、このように教育の投資利益率が高くなれば、大学に進む人の割合が上昇する。

19世紀は産業革命の時代で、物的資本が経済の原動力・・・20世紀は、教育と人的資本が大きな価値・・・21世紀には、他人が複製したり購入したり出来るようないアイデアイノベーションを創出することを通じて、経済的な価値が生み出される時代になる。

ワトソンは、詳細な癌診断ができる。しかし、これはむしろ、診断に人工知能の力を借りられるようになり、医療従事者に求められるスキルの中身が変わると見たほうがいい。上方を取り出すスキルではなく、高度な直感的判断、対人関係、チームのモチベーションの向上、そして意思決定に関わるスキルが重要になるのだ。・・・長く生産的な人生を送るためには、思考の柔軟性と敏捷性など、どの分野でも役に立つ汎用スキルが一層必要とされるようになる。その結果、汎用スキルへのニーズと専門技能へのニーズの間で緊張関係が生じる。・・・どのような専門技能もいずれ時代遅れになる可能性が高い。

新しい人的ネットワークを築けば、古い友だちの一部と疎遠になることは避けられない。・・・あなたのことを最もよく知っている人は、あなたの変身を助けるのではなく、妨げる可能性が最も高い・・・あなたが今まで通りで変わらないことに最も多くの投資をしている人間だからだ。

大規模で多様性に飛んだ人的ネットワークを重要な無形の資産の一つと位置づけたのは、それが長期にわたり価値を生むものだからだ。・・・グラノヴェター・・・重要なのは人的ネットワーク・・・何を知っているかではなく、誰を知っているかが大切だというのだ。

エクスプローラー・・・新しいものを発見する喜びを味わうために旅に出る冒険者・・・ オットー・シャイマー「システムの端に立ち、自分の思い込みや価値観に新しい光を当てる」・・・「るつぼ」の経験・・・高温で金属を溶かして新しい物質を生成するるつぼのように、その人の人間性を形作る経験が必要なのだ。・・・経験をするだけでなく、その経験について自問しなければ、世界に対する見方を変え、接した人達の人生のスト-リを自分のものにできない。問いを発し、注意深く観察し、熱心に耳を傾けることが必要だ。・・・長寿化時代には変身資産という新しいタイプの資産が重要になる。・・・重要なのは、本やウェブサイトを読むだけでなく、実際に人々と顔を合わせ、理屈抜きの感情レベルの経験をすることだ。

ポートフォリオワーカー・・・非効率性から逃れられない・・・様々な活動に同時並行で携わる人は、刺激と興奮を味わえる反面、その代償として「規模の経済」の恩恵に浴せない・・・重要なのは、互いに無関係のスキルと能力ではなく、互いに関連のあるスキルと能力が要求される活動を選ぶことだ。

 ハーバード大学のジョン・キャンベル教授がアメリカ金融学会で行った会長スピーチに寄れば、市民が犯しがちな過ちのパターンがいくつかある

  • 株式への投資が少なすぎること・・・株式投資をしていても、十分な分散投資をしていないケースが多い。
  • 局所バイアスの影響を受けやすい・・・なじみのある企業や近くにある企業の株式に投資する傾向が強い
  • 勤務先企業の株式を保有しすぎる・・・雇用と資産の療法を同時に危険に晒す
  • 値上がりしている資産を売却し、値下がりしている資産を保持し続ける傾向があること
  • 投資資産を放置しがちなこと・・・現状維持バイアス

Household Finance

マルチステージの人生では、引退後の所得減少だけでなく、人生の様々なステージを生きる間に経験する所得の変動に、とりわけ所得が大幅に減る移行期間に備えることも重要になる。

ACORNSという会社は、デビットカードやクレジットカードで買物をした時、端数を切り上げて精算し、実際の代金との差額を投資に回すアプリを開発した。引退後の生活資金を確保するには到底足りないが、貯蓄過小の状態を生むバイアスの影響を和らげることが出来る。(現在バイアス・双曲割引)

ウィリアム・フォークナー・・・一斉行進から脱落すれば、踏み殺されかねない

野生の棕櫚 (新潮文庫)

野生の棕櫚 (新潮文庫)

 

 しかし、柔軟な働き方を求める個人のニーズが高まれば、全員を同じスケジュールで長時間働かせたい企業のニーズとの間で激しい衝突が起きるだろう。既存の働き方への圧力が強まる結果、時間の構成に関する多様性が増すこと、高スキルの職に就く人達に特有の時間の構成の仕方が生まれること、そして、余暇時間がレクリエーション(娯楽)から自己のリ・クリエーション(再創造)の時間へ変わっていくことは間違いない。

経済学者のダニエル・カーネマンが指摘するように、私達は往々にして誤った楽観主義に流される。私たちが適切な準備や行動をしないのは、それがもたらす結果を恐れるからではなく、未来について愚かなほど楽観的な考えを持っているからなのだ。私達は誰しもマーガレット・ヘファーナンが言う「見て見ぬふり」に陥りやすいのである。長寿化時代の難しい点は、失敗を犯した場合、その悪影響を受ける期間が長くなる可能性があることだ(裏を返せば、窮地に追い込まれても少しずつ挽回できる時間的余裕もあるわけだが)。

テクノロジーのイノベーションと長寿化の信仰の影響により、教育という古い産業が大きな脅威にさらされていることは明らかだ。・・・クリステンセン教授・・・テクノロジーの進歩により、教育分野で「破壊的イノベーション」の機が熟しており、そのイノベーション生涯学習にも好ましい影響を及ぼすという。

社会で若者と高齢者の隔離が定着する過程で大きな役割を果たしたのでは、企業だった。企業が引退という制度を確立させたことの影響が大きかったのである。・・・年令による区別は、マルチステージの人生には適さない。この変化を理解し、受け入れなければ、企業は墓穴を掘ることになるだろう。・・・明示的な年齢差別はともかく、人材の採用、昇進、給与の決定における暗黙の年齢差別を取り除くのは、極めて手ごわい課題だ。それでも、年令による差別をなくし、年齢や年齢の影響を受ける同僚評価とは無関係の客観的な基準を導入する必要がある。・・・3ステージの人生では、年齢は経験を推し量る材料として有効であり、それが昇進と給与に直接反映されるのは合理的だったが、マルチステージの人生では、年齢と経験は比例しないからだ。

政府と企業のルールへのいらだちを強めた人々は、個人単位と集団単位で新しい働き方と生き方を実験したいと思い始めるだろう。それは、間違いなく好ましい材料だ。そのような実験のプロセスを通じて、多くの人が自分にとってまことに大切なものを探索するようになり、ひとりひとりの個性と多様性が奨励され、賞賛されるようになる。こうして、人々は多様な働き方と生き方を選べるようになり、それが100年ライフの果実を生むのだ。

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

 

 

あやしい投資話に乗ってみた

題名とは対象的に、まっとうな投資対象だらけで肩透かしを食らう。筆者の経済学・金融に関する知識不足も相まってナンダカナー。

グリーンシート銘柄・・・なんとこの会社は、Javaを主としたシステム開発から撤退してしまったのです。 Java技術に強み・・・ということで期待して買ったのに、これはなんということでしょうか。そして気がつけば、なんと牡蠣のネット販売へと、完全に事業内容を変えてしまったのです。いや、私はカキフライは大好きですが、それとこれとは、話が違います。・・・そうこうしているうちに、なんと、この会社はグリーンシート銘柄の指定取り消しを受けたのです。

日本振興銀行・・・どう見ても普通の雑居ビルです。・・・この銀行には決済システムがないので、三菱東京UFJ銀行の専用口座に振り込んで下さい、と。・・・預入れは、定期預金専門・・・インターバンク市場に参加していません・・・貸付資金を調達するためには、預金獲得が必須・・・預金保険制度・・・預金保険機構保有する第二日本承継銀行に引き継がれる・・・破綻日から返金日までは、金利はつきません・・・実際には、破綻日から返金日まで半年近くもかかった・・・1000万円を超える部分については、なんと6割以上がカットされたのです。

 

あやしい投資話に乗ってみた

あやしい投資話に乗ってみた

 
あやしい投資話に乗ってみた

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自己教育とは

  •  「偉大な起業家はみな、教育、特に自己教育の情熱を持っている。自己教育を始めるのに早すぎるということはない」
  • 従来の高等教育は人生で本当に重要なことを考えるのを妨げる脇道だとティールは主張し、「人は(大学に入ると)本当の計画や目的を見失ってしまう」と付け加えた。

yamanatan.hatenablog.com

 

  •  教授にとっての最大の関心事はいつも自分の研究なのです。もしそうでないとしたら、それはおそらく研究のレベルが低い教授です。・・大学というのは・・先生が何かを教えてくれるところではなく、自分で学ぶところです。自分で学ぶためにはどうすればいいかということを学ぶところです。・・自分で自分を教育していく自己教育の場です。・・教師から与えられた定型化された知識をいかに正しく覚えこんだかによって評価されるという人生をずっと歩んできたから、とつぜんそういうことをいわれると、戸惑う人が大部分でしょう。
  • 東大に入ったということは、ここで勉強する資格を得たというだけのことです。その資格を使って、これからどれだけ自己教育に努め、どれだけ自分を知的にビルドアップしていけるか。ここのところが一番大事なところです。

yamanatan.hatenablog.com

 

  • 自分という「学習マシン」を最適化するためにそのようなアプローチをとっているに過ぎない。チュートリアルを自分でデザインするようなスタイルで学ぶのが好きらしい。「僕は、誰かの話を拝聴して学ぶなんてことはしない・・・文献を読み、人々と話、そのやり取りの中で学ぶんだ」・・・「抑えがたい好奇心がDNAレベルで組み込まれているのね。彼にとって、読書はあくまで学習手段なのです」

yamanatan.hatenablog.com

 

  • 人生はポートフォリオじゃない・・・等しく可能性のあるキャリアをいくつも同時に進めて、人生を分散させることも出来ない。学校ではそれと反対のことを教えている。学校教育は画一的に一般教養を受け渡すだけだ。アメリカの教育制度を通過すると、べき乗則で考えることが出来なくなる。・・・重要なのは何をするかだ。自分の得意なことにあくまでも集中すべきだし、その前にそれが将来価値を持つかどうかを真剣に考えたほうがいい。
  • 結局は、自分のビジョンと戦略に沿って、意思決定しないといけない。

yamanatan.hatenablog.com

  •  偉業を達成する人々は、「一つのことをひたすら考え続け、ありとあらゆるものを活用し、自分の内面に観察の目を向けるだけでなく、他の人々の精神生活も熱心に観察し、いたるところに見習うべき人物を見つけては奮起し、飽くなき探究心を持ってありとあらゆる手段を利用する」
  • 自分が本当に好きなことに打ち込むの。でも、好きになるだけじゃだめなのよ。愛し続けないとね
  • 小さな計画は立てないように、そういうものは人の魂を揺り動かすような魔力はないのだから。フランク・ロイド・ライト
  • よく考え抜いた結果、情熱に従って生きるために、険しい道のりを選んだのです。なにをするにしても、自分のやっていることに情熱を持っていない限り、長続きはしないことがわかるでしょう。ジェフ・ベゾス
  • ほとんどの人は「これだ」と思うものが見つかるまでに何年もかかっており、その間、様々なことに興味を持って挑戦してきたことがわかった。今は寝ても覚めても、そのことばかり考えてしまうほど夢中になっていることも、最初から「これが自分の天職だ」と悟っていたわけではなかったのだ。

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  •  「何をやるかより、何をやらないかが大切だ」とよくいっている。一人の科学者の一生の研究時間なんてごく限られている。研究テーマなんてごまんとある。ちょっと面白いなという程度でテーマを選んでたら、本当に大切なことをやる暇がないうちに一生が終わってしまうんですよ。だから、これは自分はこれが本当に重要なことだと思う。これなら一生続けても食いはないと思うことが見つかるまで研究を始めるなといってるんです。利根川進

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 運命は勇者に微笑む 羽生善治

  •  ノーベル賞は偶然と必然の組み合わせだと言いましたが、日本人の中に本当に限界に挑戦するような研究者が少ないということではないでしょうか。
  • 自分が本当にやりたいことをやっている時には、疲れを感じない。もしやっているうちに疲れちゃった、もう嫌になっちゃったというのは、そのやっていることをほんとうに自分がやりたいことなのかどうかということを、もう一度検討して見直す必要があるのじゃないかと思います。本当にやりたいと思っていることだったら、嫌になるということはない。疲れちゃってもう嫌だというようなこともない。ただし、困難に出会うことはありますよ。じゃあ、困難に出会った時にどうするか。・・・もう、とことん考えます。どうしたらこの困難を乗り越えられるか。

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ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図

いまにして思えば、20世紀のほとんどの時期、モノやサービスの生産者と売り手はずいぶん牧歌的な環境で仕事をしていた。私が学校を卒業して英国空港に就職・・・イギリス国内の旅客航空ビジネスをほぼ独占・・・もし業績が思わしくなければ、会社のオーナーであるイギリス政府が救済してくれることに・・・土日に働く必要はなく、週末を満喫・・・充実した企業年金制度・・・規模の経済のメリットと安定した市場環境(そういう市場環境を作り出していたのは、たいてい独占や寡占、政府の規制だった)のおかげで、英国空港のような大企業は、競争の荒波に揉まれずにすんだ。中小企業や新興企業の挑戦を受けることもほとんどなかった。企業はもっぱら、消費者に拒絶されない商品やサービスを手頃な価格で提供することだけ考えていればよかった。研究開発部門もあるにはあったが、既存の商品やサービスの小手先の微修正にほぼ終始していた。労働組合との交渉で業界全体の賃金水準が決定されたので、支出の額も事前に概ね予測がついた。・・・1950-2010年の間に、世界の製造業の貿易高は60倍に拡大した。こうしたグローバル化の流れは近年ますます加速しており、それにともない、牧歌的な仕事の世界はもはや過去のものになった。

<現在の日本の典型的な(生産性の低い)大企業、特にインフラ・通信関連(元国鉄電電公社など)ってまさにこんな感じで凋落し続けているなぁ・・・。

変化に押しつぶされないために私たちは3つのシフトを行う必要があると、私は考えている。・・・ 広く浅い知識しか持たないゼネラリストから、高度な専門技能を備えたスペシャリストへのシフト・・・孤独に競い合う生き方から、他の人と関わり協力し合う生き方へのシフト・・・大量消費を思考するライフスタイルから、意義と経験を重んじるバランスの取れたライフスタイルへのシフト

 余暇の時間に受身的にテレビを見て過ごす傾向が世界中で強まっている。・・・1750年、人口の増加と都市化が急速に進んでいたロンドンで、お酒のジンが大ブームになった。街中で大勢の人がジンを浴びるように飲んだ。グラスいっぱいの腎を買う金が無い人は、代わりに人を浸した布を買い求めた。しまいには、酔いを覚ますために少し眠りたい人向けに、藁布団の寝床を時間貸しするビジネスまで登場したほどだった。・・・社会の急激な変化に伴い、当時の人々は、それまで慣れ親しんできたものとまるで異なり、しかも往々にして極めて過酷な生活にいきなり放り込まれた。酔っ払っていれば、そのストレスを和らげられたのだ・・・

1990年代以降の20年間も、社会が大きく変化した時代・・・この時期にジンの代わりに人々の精神安定剤の役割を果たしたのは、テレビだった。・・・2009年、先進国の国民は平均して州20時間テレビを見ていた。テレビを見ることが一種の「副業」と化しているのだ。

ミラノ・ビコッカ大学のマルコ・ギーとルカ・スタンカは、テレビの影響について以下のように指摘している。テレビは、人々の物質主義的な志向と欲求を強く助長する可能性がある。物質主義的な傾向が強い人は、人生の満足感を高める上で人間関係が持つ重要性を過小評価しかねない。その結果、所得を生み出すための活動に過剰に投資し、人と関わるための活動に過小な投資しかしなくなるおそれがある。

 輪をかけて重要なのは、未来に価値を持つ専門技能と能力を見極めて、それを身に着け、しかも、新たに価値を持ち始めた専門分野に次々と脱皮していく心構えを持つことだ。・・・環境に及ぼすダメージを最小限に抑え、人生の満足感と幸福感を最大限に高めるためにどうすべきか、という点である。この課題を成し遂げるために必要なのは、ひたすら消費を追求する人生から脱却し、創造的に何かを生み出す人生に転換すること・

 1990年代、社会の主役に躍り出ようとしていた世代は、第2次世界大戦の爪痕が残る1950年代に生まれたベビーブーム世代だ。この世代は同世代の人口が非常に多いので、他人と競争することが当然だと思って育ってきた。・・・企業はアメとムチの原理で社員の行動を管理しようとする。この種のマネジメント手法・・・アメリカの心理学者ダグラス・マクレガーは1960年に企業の人間的側面という著書を刊行し、権威主義的なマネジメント哲学(X理論)は人間的なマネジメント哲学(Y理論)より効果が乏しいと主張した。・・・Y理論派のマネジャーは、もっと人間味のあるアプローチ手法を取る。エイブラハム・マズロー自己実現理論に基づき、人間にとって仕事は遊びと同じように自然な行為であるという前提に立ち、人々は組織の抱える問題を解決するために高度な想像力と独創力と創造力を発揮できると考えるのだ。・・・戦争による荒廃の中であらゆる不安が吹き出した時代に育ったことを考えれば、ベビーブーム世代の間でこのような発想が主流になったのは意外でない。それに、同世代の人口が極めて多いので、この世代は他人を蹴落として競争に勝ち抜くことを当たり前と感じるようになった。そういう発想は、学校教育の現場で子どもたちの心理に植え付けられ、企業で社員同士がいわば勝ち抜き戦形式で出世を競い合う仕組みを通してさらに強化された。アメリカの有力複合企業GEのCEOを長く務めたジャック・ウェルチに至っては、成績下位10%のマネジャーを自動的に解雇するという10%ルールを取り入れていた。・・・自分の人生にとってもっとも重要な人物は、直属の上司とその上司たち。出世の階段を上るためにもっとも重要なのは、上司のご機嫌を取ることだった。・・・コ・クリエーションを実践するために他の人と手を携えることは、テクノロジーの面でまだ難しかっただけでなく、競争心の強いベビーブーム世代にはそもそも縁遠い考え方だったのである。

人々がせめて一日一時間テレビを見る時間を減らせば、メディア専門家のクレイ・シャーキーが言う「思考の余剰」が世界全体で一日90億時間以上生み出される。・・・大勢の人々が結びついて、集積効果を生み出すようになった結果、専門家より正しい判断を下せる「賢い群衆」が誕生し、世界の最も優れたアイデアを結集させるオープンソース運動が実現するようになった。それにともない、古いヒエラルキーが崩れはじめた。未来の世界では、対等の関係の人間同士が協力して仕事を進めるケースが増え、世界が抱える課題を解決する上で集合知の重要性がもっと評価されるようになるだろう。・・・アメリカの物理学者フィリップ・アンダーソンの有名な言葉を借りれば、「量は質の変化を生み出す」。

 社会学者のアンソニー・ギデンズによれば、大勢の他人によって踏み固められた道を歩むのではなく、自分自身のニーズや思考を反映させた道を選ぶ傾向が高まりつつあるのだ。・・・家族形態の多様化は、ギデンズが近代社会の特性として挙げる「内省性(再帰性)」―議論と内省を通じて自我を形成すること―の産物だ。

 アンソニー・ギデンズは1992年の著書で、「男たちは何を欲しているのか?」・・・「19世紀以降に男たちが欲してきたのは、男たちの中での地位である。男たちは、物質的な報酬を受け取ることを通じて、又、男同士の絆を維持する儀式と結びついた形で、地位を認められることを望む」。男たちのこうした性質は、いくつかの社会的な要因によりお墨付きを与えられてきた・・・社会的な要因とは、男性が公的なバを支配し、女性の発想や言動があいまいで非合理的だと見くだされ、両性の役割が固定化されている状態のことである。・・・公的な場における男性優位は弱まり、女性があいまいで非合理的だというレッテルも剥がれつつある。家事や育児の負担のの多くを女性が担うのが当たり前だという風潮も薄らぎ始めた。その結果、多くの企業でマッチョな企業文化が和らぎ、男性たちは職業生活の中に私生活の要素を持ち込みやすくなる。

 自分にあったオーダーメードのキャリアを実践するためには、主体的に選択を重ね、その選択の結果を受け入れる覚悟が必要だ。ときには、ある選択をすれば、必然的に何らかの代償を受け入れなくてはならない場合もあるだろう。・・・新たに生まれつつあるのは、大人と大人の関係だ。この方が健全だし、仕事にやりがいを感じやすいが、私達はこれまでより熟慮して、強い決意と情熱を持って自分の働き方を選択しなくてはならなくなる。そのために必要なのは、どのような人生を送りたいかを深く考え決断する能力だ。

第一の資本は、知的資本、要するに知識と知的思考力・・・広く浅い知識を持つのではなく、いくつかの専門技能を連続的に習得していかなくてはならない。第二の資本は、人間関係資本、要するに人的ネットワークの強さと幅広さのことである。・・・イノベーションと創造性の価値がことのほか高まることを考えると、多様性のある人的ネットワークを築くことの重要性も増す。・・・第三の資本は、情緒的資本、要するに自分自身について理解し、自分の行う選択について深く考える能力、・・・勇気ある行動を取るために欠かせない強靭な精神を育む能力のことである。

ゼネラリストと会社の間には、社員がその会社でしか通用しない技能や知識に磨きをかけるのと引き換えに、会社が終身雇用を保証するという契約が合った。・・・旧来の終身雇用の契約が崩れ始めた・・・一社限定の知識や人脈と広く浅い技能を持っていても、大した役に立たない。

広く浅い知識しか持っていない「なんでも屋」・・・最大のライバルは、ウィキペディアやグーグル・アナリティクスなど、浅い知識や分析結果を手軽に提供するテクノロジーの数々だ。

有る専門技能や能力が高い価値を持つためには、その技能や能力の持ち主が少なく、そのことが一般に理解されていなくてはならない。

 異なる暗黙のルールを持った複数のグループにまたがる人的ネットワーク・・・イギリスの経営学者マーティン・キルダフによれば、異なるグループの間のギャップを乗り越えるのが最も得意なのは、カメレオンのような人間・・・それぞれのグループで求められる資質に合わせて、自分の振る舞い方を修正・・・核となる信念がないわけではないし、自分のあらゆる側面を変えるわけでもない。どういう部分を環境に適応させ、どういう部分を核として保ち続けるかの見極めが上手なのかもしれない。・・・セルフモニタリング(自己観察)の能力が欠かせない。他の人の言動に鋭く目を配り、そのグループの暗黙のルールを敏感に察知して、それに照らして自分の振る舞いが適切かどうかを観察する能力が必要なのだ。

自分の魅力を高めて、他の人達があなたのグループに自分を適応させたり、あなたと偶然出くわすことを期待したりするよう促すことも目指すべき・・・面白くて知的興奮を与えてくれる人と思われること、そして、自分にアプローチする方法を他の人達に分かりやすく示すことだろう。

キケロ・・・友情が花開くためには、関心と経験を共有している必要がある・・・関心時計ケインの共有という土台の上に生まれて、相互の善意と愛情、対話の深まりを通じて強化されていく、というのである。・・・「世界で最も強い満足感をもたらす経験とは、地球上のあらゆる題材について、自分自身に向かって語るのと同じくらい自由に話せる相手を持つことである」 

 

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉

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